昨日「スウェーデンの高齢の障害者のプロジェクト:高齢者の良い生活 知的障害者の活動と住居」について書きました。障害があるなしに関わらず、子どもや若いうちは、「死」というものがあり、「いつかそれは自分にも、親にも誰にでもやってくる」ということは、あまり実感したり、話したりすることはないかもしれません。それこそ、昔のように、祖父母などと暮らしていれば、順番に年を取っていく姿を見て、誰かの死を目の当たりにする経験を、自然に体験、経験したかもしれません。しかしながら、現在のように、核家族が一般化すると「葬式には出たけど、それが何なのか、死とは」というところまでは考えないかもしれません。障害があると、周囲は、「わからないかもしれない、わからないだろう」と、さらにオブラートに包んでしまうかもしれません。それでも、誰にでも、平等に、死は訪れますし、誰もが、少しずつ年老いていきます。そんな「死」や「年を重ねていく人生」について、障害がある方が学ぶことができるサイトが、スウェーデンにあります。
「Åldern har sin rätt: 年齢には権利がある!(スウェーデン語サイト)」
上記のサイトは、障害がある人向けのサイトで、このほかに、登録制で、障害者に関わる施設, グループホームやデイケアセンターの職員など向けの学習サイトもあります。
内容は、5つに分かれており、以下の内容を学ぶことができます。
- 参加すること
- 年を取ること
- 痛み
- 認知症
- 仕事
- 生活スタイルと健康
- 失うこと、悲しみと死
- 終末期のケア
- 良い例
上記の内容を、映像や写真、インタビュー映像などで学び、質問があるので、問いかけながら、グループで学ぶことができるように構成されています。最後にはテストもあるそうで、突破すると賞状がもらえます。
サイトも大変分かりやすいつくりになっており、
- 年齢について
- 仕事と余暇について
- 悲しみと失うことについて
- 認知症について
- 健康と生活スタイルについて
の興味のあるところから始めることができ、途中でやめても、止めたところから始めることができます。こういうサイトを利用して、デイケアセンターやグループホームでみんなで学べるということはいいなあと思います。職員も学べるように、理解を深めることができるうように別でサイトが用意されているところもよいなあともいます。残念ながら、こちらは、私はすぐに見れなかったので、問い合わせて返事が来て、中がみれるようになったら、また紹介したいと思います。
最後に、障害があってもなくても、何歳でも学べるというのはすごいことだと思うのです。障害がある方にとって、学びの機会はぐっと減るので、もっともっと、学びの権利、生涯学習の権利を広めていけたらとも思うのです。
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