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デンマークの特別支援教育とは

 あっという間に7月も終わりになり、おっかしいなあと思っている今日この頃。スウェーデン人の大親友が子どもを連れて遊びにきてくれ、その後、ボロースとヨーテボリに旅行に行って帰ってきました。楽しかったです。  今日は、デンマークの特別支援教育についてのご紹介。 この間の投稿 でもご紹介した、デンマークの特別支援学校で働く私の友人が、ブログにデンマーク事情を書きましたので、そちらをご紹介します。 ブログ名は、 FISCHSUPPE 魚スープ ドイツで暮らす、デンマークの友人のブログで、たまに彼女も書いているブログです。ドイツ事情もデンマーク事情も分かるブログです。そこの以下の投稿でデンマークの事情が読めます。 「ときどきデンマーク!夏休みのZoomにて。」 私のことも紹介してくださっています。恐縮です。 デンマーク事情も気になりますし、北欧各国の事情も気になります。勉強、勉強の毎日です。頑張ります。

デンマークのアートプロジェクトの写真

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 昨日は、「デンマーク×アメリカ×スウェーデン 特別支援教育を語る会」をしました。最終的に16名の方が、お忙しい中ご参加くださり、本当にありがとうございました。2時間で3か国、そして、カナダから参加してくださった方にも、カナダ事情を伺いながらとなり、表面的な話になってしまったかなと思いつつも、各国の事情を聞くということで、大変興味深かったです。  最後の部分でお話をしていただきました、デンマークでご活躍の方が行われた、3歳から8歳までの重度の自閉症の子どもを対象とした、アートプロジェクトの写真をご紹介します。このプロジェクトもとには、あの時のお話にあったように、すごく綿密な子どもたちへのアセスメント、状況把握を行い、その結果と共に、教室の構造にも配慮したうえで、文字の獲得を促すいうものでした。絵が描ける子どもであれば、文字をかけるようになるという仮定のもとに、障害の重さにとらわれず、可能性を信じた彼女の取り組みに、私はとても心を動かされました。  そして、この穏やかな色合いの絵に、子どもたちがアートを好きになるという気持ちがよくわかります。そして、文字を学んでいるということに、この子たちへの教育の可能性を感じます。   こうした、手順の視覚化、室内の構造化などの準備がされています。 *写真は彼女よりご提供いただいたものです。  世界のどこかで、私と同じように、文化と言葉の違いを感じながらも、障害がある子どもたちと向き合っている友人がいるというのは、本当に心強く感じます。ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました。また、いつかお話しできる日を楽しみにしております。

デンマークの人間関係とは

 スポーツ休暇が終わり、スウェーデンでもコロナウィルスが広がりを見せており、不安が隠せません。私の生徒の多くは、リスクゾーンに属するので神経質になります。今週は、先生の研修を火曜日に行い、水曜日は私を娘のようにかわいがってくれたスウェーデン人ママのお葬式に出て、大学の課題をこなし、ばたばたと週末に。昨日は、働いているコミューンの芸術クラブ?の絵画のくじ引き会で食事をし、くじ引きあたって絵がもらえました!初めて参加したけど、同僚と食事をして絵をが当たって、楽しかったです。  さて、今日は、デンマークの人間関係について。このブログを通じて数年前から交流している、デンマークの特別支援学校で先生をしている友人のインタビューが掲載されました。ぜひ、読んでください。 「デンマークは人間関係が理由で会社を辞めない。いい職場づくり、現地のコミュニケーション専門家に学ぶ」  登場するのは櫻井友子さん、4年前にデンマークから会いに来てくれ、いろんな話をしたことを思い出します。デンマークはお隣の国なのですが、スウェーデンとは似たところもあれば、違ったところもあり、大変興味深いです。特別支援教育の専門的な話や外国で働くということ、教員をするということなど、共通の話題がたくさんあり、いつも勉強になり、大変大切な友人の一人です。彼女も大学で勉強しており、研究の話を聞くのもいつも大変興味深いです。  友子さんの仕事は、まだまだスウェーデンでは珍しい職業で、今後徐々に増えていくのかなと思います。今回のインタビューは、仕事の内容というよりは、デンマークの職場での人間関係が中心です。ぜひ、ご一読を!

デンマークの特別支援教育を学ぶ

 北欧やスカンジナビアとひとくくりにされがちですが、結構違いのある北欧諸国。スウェーデンの教育は、それなりに詳しいつもりですが、デンマークやノルウェーの教育についてはあまり知りません。フィンランドは、よくスウェーデンとの引き合いに出されるので、デンマークやノルウェーよりは知っているかも。  そんなお隣の国、デンマークから、デンマークの特別支援学校で働いている日本人の方が、遊びに来てくれました。連絡を頂いた時は、「えー、いるんだー」と驚きと喜びでいっぱいになり、メールですでに質問してしまいました。主人が、「そんなによく話すことがあるねえ。ブラーブラーブラー」とか言ってましたが、久しぶりに、日本語をたくさん話し、自分の興味のあることを同じように興味を持って話し、聞いてくださる方との楽しい時間を過ごしました。  デンマークの実情を聞き、驚いたことは、 「特別支援学校」という学校区分がなく、インクルーシブが進んでいると聞いていたが、そうではなかったこと。 特別支援学校が、日本と同じように障害種別であったこと。スウェーデンは、障害種別は、基本的に聾学校のみです。 給食がなかったこと。その理由が、どうも移民の増加にあること。 特別支援学校で働く職員の職種が、スウェーデンより多くあること。デンマーク語や数学を教えることができる先生、芸術系の科目などを教える先生、アシスタントに近い職員、毎日所属が変わるフリーに近い先生に加えて、2年で習得できる1科目のみを教える先生もいるようで、現在のスウェーデンよりも職種が多くありました。 クラスに複数先生がいること。これはいいなあと思いました。私は、先生一人にアシスタントがつくので、なかなか教育的方針を詳しく話せる人がいません。 うちの学校よりも、トレーニングをしっかり行っていたこと。学校がTeacchを採用しているということで、うちの学校よりも学校の方針に統一性がありました。うちは、重度の障害を持った子が通う学校で、その障害は様々で、方針も先生によってかなり変わります。教材の話にトレーニング、アセスメントの話などを色々きいて、アドバイスを的確にくださるので、すごく感動してしまいました。いろいろ行き詰まっていたので、「ああ〜間違ってなかったんだ」とか、「そうか、そうすればいいんだ」とか、本当に勉強になりました。 ...