育児休暇中の兄妹の保育園通園時間
日本滞在中に気になったニュースに「埼玉県所沢市の育児休暇取得により、0から2歳児は保育園退園」というものがあります。そんなに詳しく読んだわけではないのですが、スウェーデンにも似たようなきまりがあるコミューンが多くあるなあと、興味深くニュースを読みました。確かこの問題では、裁判も起こされたように記憶しています。 コミューンによって多少違いがありますが、保護者が育児休暇を取得すると、幼稚園(保育園)に通っている兄妹姉妹は、無料で通える時間数が制限されます。大体の場合、週15時間となっており、 毎日3時間もしくは、週3日間で1日5時間というパターンが多いです。 スウェーデンでは、3歳から5歳までの子どもは、無料で年間525時間までと幼稚園に通うことができます。どこででも525時間とあるから、多分政府の法律で決まっていると思うのですが、原文を読んで確認してはいません。これが、日数換算とかすると、1日、1日3時間となるらしい。私の住んでいるコミューンは、多分めずらしいほうで、この15時間が30時間となっています。 この決まり、私が幼稚園で働いていたころは批判多かったです。今はどうなんだろうか。働いている側の批判としては、この週15時間しかこない子どもは、通園時間が短い関係で予算が少ないので「子ども半分」と計算され、職員3人で標準24人の子どもを担当するとなると、この15時間通園の子どもがいると、ほとんど行う事務仕事や教育的仕事は一緒なのに、担当する子どもの数が増えていったのです。しかも通園してくる時間は一緒なので、結局職員3人で例えば28人とか見なくてはいけなかったり。 親側からの批判は、やはり、兄弟姉妹が生まれて大変、子どもは幼稚園に慣れていて通いたがっているのに、下の子が生まれた途端に1日3時間もしくは週3日間しか通えなくなるのはどうだというものでした。ただ、スウェーデンでは、子どもが1歳半くらいまで育児休暇をとるのが一般的で、3歳から5歳は最低限度の通園が保証されているため、退園するという話はあまり聞いたことがないです。 無料の時間が決まっているのだからお金を払えば、それ以上通えるかというとそうでもないようで、育児休暇手当をもらっていると、ダメだという話でした。おそらくたくさん例外はあると思うし、ケースバイケースだとも思います。あと...