今週は、夏休みが終わり子どもたちが元気に学校に戻ってきたので、本当にあわただしい1週間でした。そんな中、昨日も今日もちゃんとジムに行って、トレーニングしてきました。すばらしい。
先週の金曜日と比べるとそれほど疲れていないので、まあ、体は少しずつ慣れてきているんでしょうね。でも、いろいろ溜め込んでいた愚痴、結局今日相手の方にぶつけてみました。「いらいらするんですけど」ってね。誤解だった部分もあったけど、やっぱり、いっていることにつじつまが合わないような気がします。まあ、一応思っていることは伝えたし、私ができないことは伝えたので、スウェーデン語でよくいう、「Sova på saken」です。時間を置いてみようって感じの言葉で、直訳するなら、「ことを寝かせとけ」みたいな感じです。すぐに、結論が出ないようなものはみんなこの言葉で片付け、もう一度話題に上がれば、意味があったことで、あがらない場合もあります。
さて、いじめに関する話を少し前に書いたのですが、それに関して、もう少し詳しく書こうと思います。
スウェーデンでもいじめがあるという話をしました。スウェーデン語講座ではないのですが、基本用語から。
いじめは、Mobbning
差別は、Diskriminering
不平等な扱いは、Särbehandling
嫌がらせは、Trakassering
日本の方にイメージがわきやすいように、「いじめ」と書くんですけど、スウェーデンでは、いじめを含め、嫌がらせや差別、(これには、人種差別や男女差別などが含まれます。)果てまたは、不平等な扱いなど、すべてが含まれます。基本的な考え方は、日本と同様だと思うのですが、
「本人がいやだと感じるものすべて」
を
「ほかの人と同等に扱われていない」
ということで、いじめや差別としてとらえます。
で、これらすべてのことを予防し、発生した場合にいかに対応するかを記したものが、各学校にあり、それを、
Likabehandlingsplan(平等対策計画とでも訳しましょうか。。。)と今まで読んでいたのですが、今学期突然、名前が変わりました!よくあることだけど、みんなぽかーんとしてきいていました。今度の名前は、
Planen mot diskriminering och särbehandling(差別と不平等な扱いに対する計画)
といいます。名前が具体的になったんですよね。きっと。それが目的だったんだよね。予断ですが、今日、私は職場で前の計画書の名前を新しい名前に書き直すという仕事をしていました。で、ずっと内容を読んで確認し、新しい名前と内容を付け足しました。
この秋から施行されている、新しい学校方では、この計画書を作成し、そこに実際に起きた場合の対処法とこれらが起こらないように防ぐ方法について書いておくことを義務付けています。
ちなみに、この計画書で私がスウェーデンらしいと思うのは、明確に、すべての人という態度をとっていることです。これは、児童生徒のみではなく、保護者、職員すべてを含めて、いかなる差別も行わないというものです。また、職員同士や職員に対する差別の場合は、即校長にまわり、大人と大人ということで、上のものが対応することになります。このあたり、私のような背景の教員にとっては、安心して働ける環境であり、心強いばかりです。
このあたりが、スウェーデンのいじめの対策の基盤といえると思います。しかし、これができたのは、そんなに昔ではなく、恐らく5-8年ほど前から始まり、ちょうど私が幼稚園で働いていたころ、(5年ほど前)幼稚園でこの計画書の作成にかかわったし、今の学校も作成グループが残っていて、しっかりしたのができたのは、私が働きだしたころなので、そんな古い話ではないですね。今後、いかにこういった計画書が有効に使われ、差別などが減っていくか、大変興味深いところです。