今週の水曜日は、教員組合の会議がありました。スウェーデンの教員は以下のどちらかの教員組合に所属します。日本で教員組合というと何をやっているのかよくわからない団体で、参加するとあまりよくないというイメージがあり、私が日本で働いていた3年弱の間かかわることはありませんでした。周りで入っている先生もいなかったような。。。
しかし、ここはスウェーデン。労働環境にはとてもうるさく、教員組合もとても重要な役割を果たしています。学校関係の組合で主なものは以下の通り。
Lärarförbundet(教員組合)
幼稚園教諭から成人教育、教会での教員、学校や就学前学校(幼稚園)の校長など、ほぼすべての「教員」が組合員になれる教員組合で、国内最大の教員組合。教員免許などの資格がなくても、学校で教員の職を得ていればいいため、幅広い学校関係者が組合員となっている。
Lärarnas Riksförbundet(全国教員組合)
上記の組合との最大の違いは、大学卒の有資格者のみで、校長などの管理職グループは入ることができない組合。
私は教員組合に入っていますが、一時期全国教員組合にもはいっていました。組合を変えた理由は、私の利用している銀行と提携を結んで、とてもいい住宅ローンを提示したので、主人と相談して組合を変えてローンを組みなおしました。この理由を教員組合に話した半年後くらいに同じ住宅ローン提携を結んだので、元の組合に戻りました。
このほかにも、
Friskolornas riksförbundet:私立の学校の先生の教員組合がありますし、校長たちには校長たちの組合もあります。保育士や生徒アシスタントなどは、Kommunalという組合になります。
私の印象ですが、生徒アシスタントなどの高卒の職業グループは、労働組合活動に熱心な人が少ないです。そのため、うちのようにかなり組合に入れる人はいるけれど、参加している人は少なく、何か職場で問題が起きると組合に連絡できないので、ちょっと残念化と思います。
教員組合は、教員の過重労働や給与問題、教員不足問題など、様々な問題を解決しようと努力していることもあり、教員のほとんどが加盟しています。私は就学前学校で働いていた時に転職をすることが決まっていた時期に給与交渉があり、園長のやり方を不審に思い組合に連絡したら、親身になって相談にのってくれ、それから組合にはずっと入っています。いろいろと参加するほど熱心ではないけれど、何かあった時に見方をしてくれるという安心感は大きいです。いろんな情報も入ってくるし。
水曜日には、組合の総会があり、参加してきました。総会が1時間ほどで、その後食事が出るのでみんなで食べました。久しぶりに小学校の第一教諭の先生と話ができて、楽しかったし、最後にくじ引きもあり、景品ももらえました!と、付属部分が重要な感じですが、総会では、以下のようなことが話題に。
- うちのような田舎のコミューンでは、有資格の先生を見つけるのが大変。
- 健康維持のための補助金がとても低いので、上げるように交渉中
- 国からお金が出ている資格保持の先生向けの給与補助金を給与に含むように交渉中
- コミューンの学校の建物移転に関する情報
などなど。昨年の活動内容と経営報告をきき、今年度の活動などを聞きました。労働者の立場になり、労働環境の改善に努力する組合は重要であると思います。日本の労働組合と比べたことはなかったのですが、おそらく興味深いのではないかと思いました。