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進路指導のプラン作成

 だいぶ春めいてきた、ストックホルム。天気が良くて気持ちが良い週末でした。日曜日の午後は、眠いなあと思いつつ、進路指導のプランを作成。スウェーデンは、進学進路の専門員が学校にいます。日本では針路担当の先生がいたり、ジョブコーチがいたり、新しい名前で似たような感じの仕事をされている人もちらほらいるようですが、このあたり詳しくないので、また調べてみようと思います。  スウェーデンでは、 「Studie- och yrkesvägledare (進学就職進路カウンセラー)」 がいて、スウェーデンお得意の略語で、頭文字をとって、「SYV(シーヴ)」とも呼ばれます。生徒数に応じてこの専門職の配置割合が決まり、校長が決めますが、うちみたいな小さな特別支援学校だと50%で雇われています。専門職なので、大学で3年間勉強して得ることができる資格です。  各学校には、進学や将来の職業選びに向けて、進学就職進路カウンセラーと共に行うプランを設けることになっており、うちの学校も最新版を作成中で、その案を私が作成しているのです。火曜日が会議なので、それに合わせて、下案を作りました。なかなか難しいです。でも、こういう案をもとに、9年間しっかりと将来に向けて生徒に指導していくことはとても重要であると思います。  

スウェーデンの教員、有資格者率低下止まらず

 毎年出ているスウェーデンの学校の統計結果により、スウェーデンの教員の有資格者率が下がったという報告書がでてました。スウェーデン、教員資格を持った人はかなりいるんだと思います。でも、ほかの仕事についている人、結構多いんです。日本もそんな傾向になりつつあるようなこと聞きましたが、教員の資格を持たない先生が増えることは様々な問題を生み出すので、学校局、組合とも、問題視をしています。当然ですが。。。  数字で見れば、全体の有資格者率は昨年度の71.4%から、70.5%に下がったとのこと。義務教育の小中学校が減り、高校は多少増えたとあります。290あるコミューンでみると、179のコミューンで減ったとあるので、かなりのコミューンが有資格者を雇用するのに苦労しているのでしょう。ちなみに有資格者が最も少ないのは、特別支援学校の義務教育の部分である、小中学部。有資格者率は20%切っています。問題ですよねえ。。。最も有資格者率が多いのが0学年、就学前クラス。幼稚園教諭の資格を持った先生が幼稚園で働かず、ここに流れているので80%を超えており、有資格者が多いです。  この流れを重く見て、今から対処に当たらないと、数年後には、有資格者率がさらに減り、教育格差がさらに広がる危機感を各所明記しており、協力して何とかしなければという話がされています。よく言われるのが、資格ない人のほうがいい先生だった、教えるのが上手だったという言葉。もちろん、先生も個人差がありますし、医師免許持った医師すべてが名医でないのと同じで、教員も資格があれば、大丈夫というわけではありませんが、資格を得るために学んだ基礎がない人が職員の半数を占めれば、教育が成り立たなくなるでしょう。。。どんな対応策がされるか、興味深いところです。

スウェーデンの保育は無料か?

 日本で幼児教育・保育無償化となると知りました。教育の無償化はよいことであると思うのですが、すべての子どもが平等に健やかに成長するために享受できる改革ではないのではないのかと思いました。日本のように就学前教育の種類や形態が、保育園、幼稚園、こども園、認可、無認可などと複雑化していると、無償化にといっても問題が多くあるのだろうとも思います。  スウェーデンは、働く保護者や学生の保護者などに対して地方自治体となるコミューンが必要な保育を提供することになっていますが、保育は無償ではありません。入園は基本的に1歳からで、保育料は最高限度額が決まっており、保護者の収入に応じて支払います。無料で保障されている幼児教育の部分は、3歳から525時間と決まっており、この部分は無料です。  私がスウェーデンの就学前学校で働いていたのは、もう10年も前になりますが、そのころから、朝から晩まで子供を預ける親が時折問題になっています。スウェーデンの就学前学校の場合、主となる活動時間は9時から15時なので、この時間以外の保育は基本的に本当に必要な人のみが使うものであるという考え方があります。なので、あきらかに片親が家にいる場合などは、表立っていうことは少なくとも、職員間ではかなりいろいろと話題に上ります。お金を払っているのだからどれだけ預けてもいいだろうという人もいるかもしれませんが(あまりスウェーデンでは聞いたことがないですが)子ども一人の保育と教育にかかる年間料金からすれば、本当に微々たる料金しか払っていませんし、スウェーデンの場合は、これ以外に徴収されるお金は発生しないとすれば、必要なときのみ必要な人が利用するのが原則でないと、有限である税金という財源をもってして運営していくことは不可能となります。  これに加えて、スウェーデンには、子どもが小さい頃はできる限り親と一緒に過ごすことが良いという考え方が浸透しており、親は、子育てと家族を優先することが当然となっています。病気看護休暇も充実していますし、子どもが小さいうちは、フルタイムの仕事を75%にすることもできますし、様々な政策がとられており、保育と教育、仕事などのバランスがとりやすいようになっていると思います。  遠いスウェーデンから日本の幼児教育、保育無償化の話を聞くと、財源は有限であることと平等という観点が少し...

スウェーデンの教員組合

 今週の水曜日は、教員組合の会議がありました。スウェーデンの教員は以下のどちらかの教員組合に所属します。日本で教員組合というと何をやっているのかよくわからない団体で、参加するとあまりよくないというイメージがあり、私が日本で働いていた3年弱の間かかわることはありませんでした。周りで入っている先生もいなかったような。。。  しかし、ここはスウェーデン。労働環境にはとてもうるさく、教員組合もとても重要な役割を果たしています。学校関係の組合で主なものは以下の通り。 Lärarförbundet(教員組合 ) 幼稚園教諭から成人教育、教会での教員、学校や就学前学校(幼稚園)の校長など、ほぼすべての「教員」が組合員になれる教員組合で、国内最大の教員組合。教員免許などの資格がなくても、学校で教員の職を得ていればいいため、幅広い学校関係者が組合員となっている。 Lärarnas Riksförbundet(全国教員組合) 上記の組合との最大の違いは、大学卒の有資格者のみで、校長などの管理職グループは入ることができない組合。 私は教員組合に入っていますが、一時期全国教員組合にもはいっていました。組合を変えた理由は、私の利用している銀行と提携を結んで、とてもいい住宅ローンを提示したので、主人と相談して組合を変えてローンを組みなおしました。この理由を教員組合に話した半年後くらいに同じ住宅ローン提携を結んだので、元の組合に戻りました。 このほかにも、 Friskolornas riksförbundet:私立の学校の先生の教員組合がありますし、校長たちには校長たちの組合もあります。保育士や生徒アシスタントなどは、Kommunalという組合になります。 私の印象ですが、生徒アシスタントなどの高卒の職業グループは、労働組合活動に熱心な人が少ないです。そのため、うちのようにかなり組合に入れる人はいるけれど、参加している人は少なく、何か職場で問題が起きると組合に連絡できないので、ちょっと残念化と思います。 教員組合は、教員の過重労働や給与問題、教員不足問題など、様々な問題を解決しようと努力していることもあり、教員のほとんどが加盟しています。私は就学前学校で働いていた時に転職をすることが決まっていた時期に給与交渉があり、園長のやり方を不審に思い組合に連絡したら、親...

忙しかった2月とスポーツ休暇

 また、だいぶ間が空いてしまいましたが、元気になんとかやっております。スポーツ休暇中なので、だいぶのんびりして、久しぶりに友人たちと会うこともできました。2月は忙しくて、研修などで学校を開ける日が多かったうえに、国の特別支援教育専門機関での発表もあり、ばたばたしておりました。そんなことも関係して、ちょっとしたミスして自信なくし、そんな時に良い報告があり、自信を取り戻したりと。  国の特別支援教育機関の発表は、同僚と二人で行う予定が、当日朝5時15分にショートメッセージで、 「夜中に吐いたからいけない、ごめん」 と。おおー😭😰😱、泣ける。彼女おしゃべりなので、それを期待して、中作ったのはわたしだけど、当日は彼女にしゃべってもらおうとおもっていたのに、いたのにーーー。そのうえ、金曜日の打ち合わせでは、火曜日の午前の授業、なくなったから、その時に準備できるから大丈夫というので、最終手直しを当日に持ち越したのにー。のにー。 まあ、病気は仕方がないので、朝5時15分、いいよいいよといい、そこから、猛ダッシュで準備。午前の授業ちょっと入れ替えて時間作って発表内容を自分で言えるようにして、話すことよりも、時間内で、きちんと伝えるということが難しい。。。ダラダラなら話せるんだけど、25分でこの内容をとか、なると、やっぱり、きちんと練習しないと。。。 発表は少し時間オーバーで何とか終わり、ほっと一息。スポーツ休暇前の週は、会議が立て込んでいて、そのうちの一つは結構大きな会議だったので、この発表と合わせて、疲労困憊。スポーツ休暇は、ジムで汗流しつつ、友人たちとあったりして、のんびりすごしています。  次のイースター休暇までにブログ、少しは更新できるようにがんばります!では、また。