スウェーデンの教育の歴史に残る年、2011年
今年も残りわずかとなりました。こちらのブログで、 2011年ストックホルム3大ニュース というのを書き、こっちのブログでも2011年を振り返ってみようかと思いました。 スウェーデンの教育の歴史を振り返るといくつか重要な年というのがあります。例えば、1994年とか1998年とか。この歴史に残る年となったのが、 今年2011年 であります。 何が起きたかって、たくさんあるので少しまとめていこうと思います。 新しい学校法 がこの秋学期から、適用された。法律は7月から適用されているのですが、夏休みだったので、実際に効力を発揮し始めたのは、秋学期からです。 新しいカリキュラム、教育要領 が小学校中学校で施行された。これによって、 新しい成績のつけ方 で今学期初めて成績がつきました。 幼稚園のカリキュラム も改定され、部分的に変わりました。 教員免許の申請が始まり、 初めて教員免許の交付 が行われました。 高校改革も行われ、新しいシステムになりました。 こんなにたくさんの初めてがあった年だったのです。こういったさまざまな変革があった年だったので、もちろん、教育界はものすごくいろんな問題を抱えていました。移行期間があったわけではないので、(一応事前に情報はもらっていましたし、研修もありましたが。)今後も混乱と問題は続くでしょう。これらの改革の成果はみえてくるのはまだまだ先のはなしですしね。 後もうひとつ、大きな出来事といえば、 里子に出されていた子どもたちがうけた被害に対する謝罪と賠償金の支払いが確定したこと。 でしょうね。これも長く新聞を騒がしたないようです。事情があって実の親が面倒をみれない子どもたちは、里子に出されます。その出された家庭で、ひどい目にあった時代があったスウェーデン。そういった被害を受けた子どもたちに(今は大人ですけどね。)対する社会的な謝罪がストックホルムの市庁舎で行われました。賠償金の話も出ては消え、でしたが、最終的に払われることも決定しました。こういったすでに恵まれない家庭に育った子供たちが次の被害をうけないようにしていくことはとても重要な社会の問題であり、責任でもあります。統計によれば、こういった複雑な家庭に育った子供たちが学校でうまくいかなくなる確立は、50%前後...