2022年8月13日土曜日

スウェーデンの学校の年度始めとは:ストックホルム公立学校2022/2023年度版

 この投稿は、旧ブログと過去投稿の年度始めの投稿をリライトして投稿しています。

2022年7月16日に、初の単著「医療・福祉・教育・社会がつながるスウェーデンの多様な学校~子どもの発達を支える多職種協働システム」を刊行。是非ご一読を😊

 木曜日に新年度が始まりました。ストックホルム市の公立学校は、たいていの場合、新しく採用された先生は10日にイントロダクションがあり、11日が全職員のスタートで、来週の木曜日18日より生徒が登校します。過去の投稿を読みながら、こんなことを新年度に思っていたんだなあと振り返っています。ということで、今日は、スウェーデンの学校の年度初めについてです。


2か月の夏の休暇明けの職場とは

 例年の投稿を読むと、やはり2か月弱も休むと、仕事開始の前は憂鬱になり、始まると、身体が慣れるまで大変でとあります。仕事が始まる憂鬱さは、ここ数年はあまりなくなりました。同僚の先生が話していたけど、仕事が始まるとみんなに会えるというのが楽しみと。私も同感で、毎日会っていた同僚たちに、2か月全く会わないので、こうして休み明けに会えるのは本当にうれしく思います。


校長の色が出る新年度の幕開け

 新年度の内容には、校長の色ともいえる、願い、教育への思いが出ると感じます。勤務した学校数はあまり多くないのですが、校長は変わっているので、結構な数の校長と働いてきました。校長がどんなふうに新年をキックオフするかは、大変興味深いです。

 初日の朝は、ホールでウェルカムサンドイッチとコーヒータイム。全職員が自由に話をしてお茶を飲む時間がありました。久しぶりに会う同僚たちとあいさつをして雑談で開始しました。その後、校長の新年度に当たっての話を聞きました。5年目の今年は、今までの4年間を振り返り、どんな風に学校が成長と発達を遂げてきたのかという話を聞きました。彼女の学校への思いが伝わり、素晴らしい話でした。やはり、リーダーというのは、ビジョンを明確に伝えられるかというのが重要だなあと思いました。休憩を挟んで、各学部に分かれて話が続きました。支援学校は、新任の副校長が着任したので、彼女の話を聞き、組織についての話がありました。午後は、引き続き、各学部での会議があり、全体会議、クラス会議、教員の会議(アシスタントはアシスタント会議)とありました。


ストックホルム最高の夏日に、キックオフ!

 スウェーデンの学校や企業は、キックオフと呼ばれる、スタートのイベントを行うことが多いです。私の勤務校も毎年キックオフがあり、今年も昨年と同じ、フランスのボール競技ペタンクを楽しみ、パエリアを食べて、年度始めをお祝いしました。以下は写真です。すっごく気分の良い夏日で、暑かったですが、みんなでしゃべって、遊んで、飲んで、食べて、最高の1日でした。



カギは時間割

 新年度のカギは、時間割です。何につけても時間割。なのに、今年は、担当者が変わったので、時間割が遅れており、来週の頭にしかわからないと(泣)。噂で流れてきたのは、体育の授業とプールの日が同じになっていると。生徒たちの体力的かもたないので、それは問題だと。この時間割は、0学年から9年生まで、基礎学校と支援学校の両方が同じ学校で動くので、変更が難しく、1年間これで動くことになるので、すごく重要です。どうなることか。。。


 こんな感じで新年度が始まりました。今年は、同じ学校で2年目なので、昨年に比べるとかなり余裕があります。楽しく学びの多い1年になるように頑張りたいと思います。




 

 

 

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