冬休みに入って喜んでいる子どもたちとは対照的に、テレビゲーム漬けになることを心配している保護者がたくさんいるといるそうです。スウェーデンでは、こうした若者のゲーム中毒が社会問題となっており、国のメディア機関がノルウェーの同様の機関と協力して保護者向けの新たなガイドラインを発表しました。記事にあった現状を見ていくと、
毎日、もしくは週に何回かテレビゲームをする割合は、
- 9歳から12歳で61%
- 13歳から16歳で48%
- 17歳から18歳で35%
男女差を見ると、圧倒的に男子の方がテレビゲームをしており、最も差があるのは、13歳から16歳で男子が47%なのに対して、女子は6%。この13歳から16歳の若者の4人に1人は、普通の日に3時間以上ゲームをしている。
9歳から18歳の子どもを持つ保護者の実に35〜40%が、テレビやインターネットでのゲームをする時間が長く、子どもたちが社会から疎外されることを心配している。11〜17%の保護者は、既に子どもが社会から疎外されていると感じているとあります。
私も、これらの問題を口にする保護者と接する機会が多くあり、身近な問題であると感じます。学校が休みになると、ゲームをする時間も増え、問題が深刻化する可能性はあります。ゲームが好きで日常生活とバランスを取れて楽しめているうちは良いのですが、そうで無くなると問題です。
危険信号としては、
- 家族や友達と距離を置くようになる
- 重要な活動を行わなくなる
- 夜中にもゲームをするようになり、昼間に寝るようになる
- 学校に行かなくなる
記事の中で指摘されているのが、現代の子どもたちは、良くも悪くもオンライン状態にあり、これに関して、大人が積極的話し合うということが少ないと調査結果でも出たそうです。親世代が子どもの頃には、インターネットがまだ普及しておらず、我が子には、自分が受けてこなかったしつけや会話をしなくてはならないのだから、なかなか大変です。
テレビやネットのゲームに夢中になっても、きちんと学校に行ったり、友達と遊んだりする若者もいるのですが、中には、学校に行かなくなってしまったり、家に閉じこもったりするようになる若者もいて問題は深刻です。こういった場合は、本来の問題は、別のところにある場合が多く、その問題をなんとかしなくてならず、ここ半年ほど、この問題に関して取り上げられることが多くなりました。そんな話もまた書けたらと思います。
読んだ新聞の記事:Kunskap viktig för föräldrarna, 2015-12-20, Göteborg posten
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