「幼稚園」という教員組合から出ている雑誌をずっと購読して読んでいたのですが、今学期は時間がなくて、まったく読めず、購読をやめてしまいました。ちょっと残念なんだけど、溜まっていくばかりの雑誌や本に、ストレスを感じるくらいなら、購読やめようかなと。この幼稚園の雑誌に日本の「ふじようちえん」が紹介されていた記事を見つけました。スウェーデンの幼稚園を見学したい、研究しているという方からの連絡を時々もらいます。その逆パターン、日本の幼稚園から学ぶスウェーデンということで、興味深いなあと思いました。
東京にあるふじようちえん、児童数がとても多いことが、まず注目されています。ここに通う児童は3歳から6歳までの600人。確かにスウェーデンの規模から考えると多いように思います。記事には取り上げられていなかったけど、私が気になったのが、クラスの人数。一クラス35人なんだそうです。働いている職員は54人で、そのうち、42人が幼稚園教諭だそうです。話を戻せば、スウェーデンの幼稚園は、だいたい、五クラスとして、各クラス15人いるとすれば100人に満たないので、多くの幼稚園は、100人前後だろうと思います。前に200人という幼稚園の記事を読み、その時は、確かかなり大きな幼稚園と書いてありました。
次に大きく取り上げられているのが、幼稚園の園舎です。ユニークな建物で、平屋で円の形になっていて、真ん中が中庭、屋上も遊べるようになっていて、屋上から滑り台で中庭に降りてこられるようになっていたり、屋上に登る階段があったりと、とても遊び心のある建物になっています。賞も貰っているようですし、多くの見学者が訪れる有名な幼稚園のようです。記事では、この建物と児童数を兼ね合わせて、子供達をしっかり見ていられるのかというような質問が投げかけられていました。園では、活動時間を区切ることによって、子供達が一度に外に出ないようにしてあり、各クラス、1日1時間の園庭での遊び時間があるそうです。スウェーデンでは、園庭での自由遊びの時間が、かなり確保されており、子供の年齢によって1グループの人数は変わりますが、大人は3人いるので、単純計算では、日本よりも大人の目が行き届いていると言えます。
はっきりと書いてあって面白いと思ったのが、「偏見ですが、日本ではもっとビシッとやっているのかと」とあったところ。日本の子供達もスウェーデンの子供達と同じように、たくさんの笑顔と笑い声が響き合い、走り回って遊んでいることに驚いたと。ま、私もよく言われる内容だと思いました。日本というと、とにかく子供はしっかりしつけられているというようなイメージがあるようです。あとは、記事の中でも書かれていて、私も気になったのが、音。これだけの子供がいて、各クラスは、いわゆるパーテーションで区切る感じの移動式の壁であると理解したので、音がきになるのではないかと。特に、音に敏感な子供や障害を持った子どもたちはどうしているのかなあと。記事の中では、「なれれば大丈夫、子供はこうした音の環境の中で育つもんだ」とありましたが、慣れることができない子は日本にはいないのかなあと思いました。子どもに与える音の悪影響や、音の環境、働く側は、子供が生み出す音による労働環境問題がよく取り上げらるスウェーデンとしては、きになるだろうと思いました。
日本の幼稚園が紹介されることは嬉しいなあと思います。日本の幼稚園には、スウェーデンの幼稚園が学ぶとよいだろうところが沢山あるように思いますし、お互いの国のよいところを取り入れて、よりよい幼児教育ができていけばと思います。
読んだ記事:Förskolan 10/13
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