2016年12月19日月曜日

老人ホームで働く障害者たち

 あっという間に週末は終わりました。ほぼ通信で学んでいるのですが、課題の中に必ずといっていいほど、ネット上での討論が含まれます。私は、すぐに不明な点が聞けて、スウェーデン語のスペルを気にしなくていい、スカイプなどでの討論の方がいいのですが、みんな働いているし、時間を合わせることはできないので、掲示板みたいなのに書き込みます。教育学部の院生ともなると、皆さん言語に強い。。。書き込まれる意見も長い。。。出遅れると、一つのテーマに10以上の書き込みがあり、それを一つずつ読み、意見を書き込みます。何か思いつく時は、まだいいのですが、意味がわからなかったり、ふーんと思う程度だったり。。。課題図書を読みつつ、書き込みに追われる週末でした。と、まず、定番の愚痴です。


 先日、興味深いドキュメンタリー番組が放送されていましたので、紹介を。スウェーデンの国営テレビが作成したもので、「Drömjobbet、夢の仕事」といいます。ストックホルム郊外にある老人ホームで軽度の知的障害を持った方達が働いている様子を映像にしたものです。スウェーデン語ですが、興味のある方は是非!


 スウェーデンでは、障害を持った方達向けの就職支援も行われてはいるのですが、実際には多く人が、作業所やデイケアセンターのようなところで日中を過ごしています。特に中度、重度の人が就職をすることは大変困難であります。このドキュメンタリーでも働いていたのは、軽度の自閉症傾向が比較的見られない、障害者の方達です。しかしながら、老人ホームと作業所を兼ね合わせるという発想がとてもユニークです。老人ホームでは、人手不足や働きたい若者の現象、労働環境の悪化など多くの問題を抱えています。そんな老人ホームに障害を持った方達を労働力として投入し、(もちろん、障害者の方達につく職員がいます。)様々な仕事を分担しています。食事の下ごしらえをしたり、ゴミの仕分けをしたり、老人の方のお茶の世話をしたり、話し相手をしたり、ちょっとしたことだけど、障害を持っていても、時間とちょっとした支援があればできることがたくさんあります。そして、何よりも、障害を持った方達が、普通の人と同じような「普通の仕事」に付いているという実感を持っていることが素晴らしいのではと思いました。

 
 障害を持った方達が、生き生きと働くことができる職場が増えていくといいなあと思い、生徒の実習先探しに付いてよく話しているので、このテレビ番組、とても興味深かったです。

 
 今学期も残り3日。あっという間です。もう一息がんばります!みなさんもよい1週間を!

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