投稿

2022の投稿を表示しています

スウェーデンのインクルーシブ教育の歴史ダイジェスト版!

イメージ
この投稿は、旧ブログのインクルーシブ教育に関する投稿の中の歴史に関連した内容をまとめて、リライトして、再投稿しています。 2022年7月16日に、初の単著 「医療・福祉・教育・社会がつながるスウェーデンの多様な学校~子どもの発達を支える多職種協働システム」 を刊行。是非ご一読を😊 今日は、「 本で知ることができない、スウェーデンのインクルーシブ教育とは 2017年版 」 「 発達と学ぶ権利を守る、スウェーデンの特別支援学校とインクルーシブ教育 」に続き、「スウェーデンのインクルーシブ教育の歴史ダイジェスト版」を、旧ブログの投稿をリライトしながらご紹介していきます。 1.1968年、全ての子どもに教育を受ける機会が与えらる  世界でも有数の福祉国家スウェーデンでも、障害がある子どもや大人の権利獲得は、常に戦いの道のりでした。日本と同様に、学ぶ権利をはく奪された時代は長く、「馬鹿者」と呼ばれて、生まれると施設に預けらえていた時代もありました。そんなスウェーデンの歴史の中で重要とされるのが、1968年。この年に、やっと、すべての子どもに教育を受ける機会が与えられました。日本より11年早く制度化されましたが、この時点では、私の生徒たちの教育は、社会庁の管轄で、ほかの学校と同様に学校庁の管轄になったのは、1990年代になってからです。この歴史により、スウェーデンの特別支援学校は長らく医療や福祉の分野が強く、教育や特別支援教育色が薄いところがあったのですが、ここ10年で大きく変わったと思います。 2.インテグレーション「場の統合」  インクルーシブ教育が叫ばれるようになる前、ちょうど私が大学生だったころは、インテグレーションという「場の統合」が注目される時代でした。スウェーデンでは、上記の1968年以降、1970年代や80年代は、この場の統合が盛んにおこなわれ、ノーマライゼーションの動きとともに、スウェーデンは「大型施設」を廃止しました。現在のスウェーデンでは、ほかの国で見られるような障害者だけが集められた大きな施設は存在しません。特別支援学校は、例外や民営の学校を除き、基礎学校と呼ばれる小中学校に併設する形になっており、支援学校の組織は、学校全体の1割以下が望ましいといわれています。これらは法制度されているものではないので、国内に支援学校単体で立っているものももちろんありま...

スウェーデンで教員をする私が見聞きする、フィンランドの教育とは

イメージ
 この投稿は、旧ブログの 投稿をリライトして投稿しています。 2022年7月16日に、初の単著「 医療・福祉・教育・社会がつながるスウェーデンの多様な学校~子どもの発達を支える多職種協働システム 」を刊行。是非ご一読を😊  引き続き旧ブログからのリライトをしていこうと思います。旧ブログは、夏の休暇の時に記事を移行させてなくしてしまったのですが、放置してあった時もかなり多くの方が訪問してくださったようで、感謝しかありません。ありがとうございます。何年たっても興味深いと思う内容を少しずつリライトして再投稿していこうと思います。  今日はお隣、フィンランドンの教育についてです。フィンランドの教育は日本でも大変有名になりましたよね。コロナ前はものすごい数の訪問者があったとも聞いています。 1.フィンランドの公用語は? 日本ではあまり知られていないかもしれませんが、フィンランドの公用語は、 フィンランド語とスウェーデン語 なのです。なので、フィンランドの道路や観光表示は両方の言語でされています。フィンランドでは、1919年に独立した2年後からこの2つの言語を公用語としてきています。1970年代に入ってからは、フィンランドの学校では高校と同様に7年生から9年生でスウェーデン語を必修言語としたそうです。この投稿は2010年にしたもので(12年前ってすごいと思ってしまった。)その当時の調査では、多くの人がスウェーデン語を必修言語とするのはどうかという意見をもっていたようです。いったいどのくらいの人がスウェーデン語を母国語としてを話しているのかというと、約290,000人、人口の約5%だそうで、今調べてみてもこの数字にあまり変化はないようです。 2.スウェーデン語話者が多い地域とは?  多くのスウェーデン語話者は、オーランドという島に住んでおり、スウェーデンよりの海岸沿いに住んでいる場合が多いので、オーランドや、ヴァーサなどは有名です。そんなにたくさんの人が使っているわけではないようで、流れ的には、上記にも書いたように、学校でのスウェーデン語の授業はやめたいという方向にあるのは理解できます。あれから10年、この議論どうなったのだろう。スウェーデンは、フィンランドとNATO加盟に向けて動いていることもあり、今年は、フィンランドとスウェーデンは、場所的に近いということだけではなく、国同...

専業主婦がいない男女平等の国、スウェーデンの女性たち

イメージ
 この投稿は、旧ブログの 投稿をリライトして投稿しています。 2022年7月16日に、初の単著「 医療・福祉・教育・社会がつながるスウェーデンの多様な学校~子どもの発達を支える多職種協働システム 」を刊行。是非ご一読を😊  学校も休みに入り、1週間。友達に会ったり、出かけたりと楽しく過ごしている反面、やらなければいけないことがなかなか簡単に終わる内容でない今年の冬は、心は少し焦ってし舞う感じです。とりあえず対策として、FacebookとTwitter を休止しました。文章を書く練習も考えるとブログを残すことにしました。それにブログは、だらだら時間を費やすことはなのでよいのですが、Facebookなどは、どうしても逃避行動増えてしまう、弱い私です。  さて、今日は、旧ブログから、専業主婦とスウェーデン関係の投稿を読見直すと、同僚たちと話した内容など興味深いなあと思います。タイトル通り、スウェーデンには、専業主婦という選択肢はありません。男女平等が当たり前であり、女性も男性と同じように働いて、税金を納めて一人前という国です。今日はそんなスウェーデンの専業主婦事情についてです。  1.昔は、スウェーデンにもいた専業主婦  スウェーデンにも専業主婦がいた時代があります。だいたい、今60代になるくらいの世代の方は、「母親が専業主婦だった」というのは珍しくありません。もう少し上の方だと、「私は専業主婦だったけど、働き始めた」というような話をされる方もいます。その時代には、専業主婦が存在し、家事を家庭内労働として行い、税金の控除もありました。この制度は無くなり、「いつ無くなったのか」という友人の説明をそのまま訳すると、 「政府が主婦も外で働くべきだと思ったときになくなった。」 とのことでした。専業主婦だったという人の話を聞くと、あの頃はよかったという印象を受けるので、福祉国家というと聞こえはいいけれど、みんなが働き納税するという基本姿勢がそんなに簡単物でもないということを感じます。これに関連して、やっぱり選択肢があれば、家にいたい人はいるんだなあと感じることはあります。 3.中立国と戦争と専業主婦  第2次世界大戦後、ヨーロッパの多くの国々が国内の復興に力を注いでいた時期に、スウェーデンは、中立国であったために、国内の工場などはそのまま残っており、戦後すぐ...

東京大学バリアフリー教育開発研究センターの12月のインクルーシブ教育定例研究会

イメージ
 冬休みに私がしたいことの一つが、たまりにたまっている動画を一つずつ見ていくことです。オンラインの会で、アーカイブ配信があるものは、できる限り申し込んでおき、見れるときに見て勉強しています。その中の一つが東京大学のバリアフリー教育開発教育センターが行っているオンラインのインクルーシブ教育の勉強会です。時間が合えば、ライブでも参加しますが、時差もあり、最近は動画を後で見て勉強しています。無料でここまでの内容を定期的に行うことは容易ではないと思うので、いつも素晴らしい内容に感謝して勉強させてもらっています。まだ、参加されたことがない方は、是非試しに参加されてみるとよいと思います。次回の案内があったら、インスタとブログでも紹介しますね。  今回は、12月のインクルーシブ教育定例研究会の動画を見ての感想や思うところを少しまとめて記録しておこうと思います。12月4日に行われた会のテーマは、 「来年度からのインクルーシブ教育はどうなる?4.27通知について文科省の人に聞いてみよう」 東京大学バリアフリー教育開発研究センターのホームページより でした。この会は、4月に出された文部科学省からの「特別支援学級及び通級による適切な運用について」という通知をもとにしたもので、文部科学省の初等中等教育局特別支援教育課長の山泰造さん、障害当事者の保護者を2名のか招いての勉強会でした。思うことはたくさんあったのですが、5点、動画を見て数日たった後に書いているので、少しうろ覚えのところもありますが、記録して共有しますので、感想などあれば、是非。 1.インクルーシブ教育は「場の統合」どまり  話を聞いていて、説明が、これって「場の統合」どまりだよね、っと思うところが何回かありました。その説明では、本当にインクルーシブ教育なんだろうかとか、分離教育の考えが根強いなあと思いました。インクルーシブ教育は、理念が重要というか、基盤となる考えがしっかり理解され、共有されることが重要だと思っており、その面からもどうなのだろうかと疑問を持ちました。場の統合を考えるなら、特別支援学校は、小中学校の中、もしくは隣にするといいと思います。  あの4月の通知ですが、この通知のみしか知らないのですが、通知と同時に何かしらの手立てが打たれたのならば、説明にあったような通知の意図が理解できますが、その通知だけなら、こうして大...

スウェーデンの性教育で重要とされること9項目をご紹介!

イメージ
 前回の「 世界で最初に性教育が取り入れられた、スウェーデンの性教育最新情報2022年版 」の続きです。この内容は、教員組合で行われたオンライン講演会の内容をまとめて勉強したものを皆様と共有させていただいています。このオンライン講演会は、評判通り、本当に良かったです。今回は、彼が講演の最後にまとめた内容をもとに書いていきたいと思います。 1.広い視野、意識を広げることが重要  話の中心でとても印象的だったのが、「普通、常識、規範」についてです。スウェーデン語では、「Norm」というのですが、私は、文脈によって訳を多少変えながら使うこと、理解することが多いです。取り上げられていたのは、「社会的規範、普通」対「法的規範」についてでした。法的な規範は、どの国でも明確で、スウェーデンでも然りです。これに対して、社会的な常識や普通となると、その国や社会、持っている文化、育った環境などなど、五万とあります。それでも、若者たちに聞くと、(私もだけど)「みんなと一緒、普通がいい」と思います。そんなときの、普通やみんなと一緒ほど、実は不確定なものはないのですが。普通について考え、自分のことについて考え、そうした自己内省を行うことで、意識や物事に対する認識を高めていくことは、本当に大切な性教育の根幹です。 2.話す機会を増やす  性教育発祥の地スウェーデンでも、性について話す機会は少ないといわれており、どのように、性、セックス、体、自尊心、同意といった内容について話す機会を増やしていくかは大きな課題です。スウェーデンの性教育では昔から、3つの三角形(以下の写真)で話されることが多く、教科の中で教える、日常生活の中で出る疑問を拾い上げる、テーマに沿って取り上げる話されます。どの機会も大切で、学期に一回行われる内容では決してなく、常に行われるべき、価値教育の一環となっていることが重要です。 Skolverkt より 3.避妊についての知識と精神的不健康の予防  スウェーデンでは、若者の精神的不健康は大変大きな課題です。そうした精神的不健康の予防と避妊や体についての知識をしっかりと教えることは重要です。こうした内容は、性教育全般とともに、「なぜ、学校で教えるのか」という疑問が、実はスウェーデンでもあります。いろんな考え方があるので、当然ですよね。そんな個人のプライベートなことを学校で...

世界で最初に性教育が取り入れられた、スウェーデンの性教育最新情報2022年版!

イメージ
教員組合のウェブ講演会での内容が、すごくよかったと教職員間で話題になっていたので、期限が切れる前に見て勉強しておこうと思いました。その内容を記録して、皆様と共有できればと思います。 スウェーデンの性教育最新情報2022年 1.性教育と呼ばなくなった、スウェーデン スウェーデンでは、「性教育」という言葉は既に使われていません。2022年7月1日より、 「Sexualitet, samtycke och relationer:セクシャリティー、同意と関係」 に変更になっています。それまでは、もう少し日本の「性教育」に近い名称「Sex / och samlevnad」が用いられていました。この名称変更は、カリキュラムの改定とともに行われました。数年前から、この改定に向けていろいろと動きはあったのですが、実際に変更となると、現場でも戸惑う部分はもちろんありました。 2.「同意」の難しさ 「同意」というと「はい、いいえ」と「どちらでもない」という選択肢で話がされそうですが、子どもや若者は、その「はいといいえ」の持つ意味や、結果までを理解しているか、決定をする自分を理解しているかなど、様々な問題があるという話が、まずは、印象的でした。  話をされた方は、「Kalle Norwald」さんという性の専門家の方でした。彼が出した本がこちらです。 この表紙の絵にも意味があるそうで、「この話は、話せるのか、話せないのか、赤信号なのか、黄色信号なのか、自分の中でどうなのか」と振り返る、そういう意味合いもあるという話とともに紹介され、教師でも生徒でも、この話はしてもいいのか、ちょっと嫌なのか、正直になることは重要であると思います。私もスウェーデンで教えてきて、この自分の中で話せるか話せないかの判断をすることは重要だと思っていて、話せないと感じることは、正直に生徒に「今は話せない、今度ちゃんと準備してから話します」と話すようにしていますし、いいたくないことは、「話したくないので話しません」といいます。ここにも「同意」とは何なのかということを考える基盤があるなあと思って聞いていました。 3.なぜ、SEXを時間割にいれるのか(学校で教えるのか)? なぜ、学校で教えるのか、もうこれは、まずは何といっても「 知識を与える 」に限ります。知識は何物にも代えがたい宝となります。彼も面白おかしく、生徒たち...

みんなのねがい 世界の風 最終原稿完成

イメージ
  この半年間、「 みんなのねがい 」という全国障害者問題研究会の雑誌で「 世界の風 」という連載をしてきました。今日はその最終原稿が完成しました。半年間何度もメールでやり取りをしてくださった担当の方には、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。  「みんなのねがい」は、1970年に創刊された歴史のある雑誌で、障害のあの人やその家族、実践者など、様々な人々の願いを伝えることができる雑誌です。残念ながら、私は毎月購読はしておらず、スウェーデンには、3冊あるのみです。この雑誌での読書会をされている方がいたり、メールで感想があったりと、この本の良さは、いつも遠くから感じています。 みんなの願いのホームページ 10月号のみんなのねがい みんなの願いのホームページから、 1月号の特集ページ があり、そこから、 私の世界の風 をPDFで読むことができます。見本誌を無料で送ってくださるので、興味を持たれた方は、ぜひ、連絡をしてみてください。 最終回は、最後にふさわしい内容になったと思います。願いを持ち、それを言葉にできるからこそ、そこから変えていけるように思います。 あなたの願いはなんですか。あなたが生きている世界や社会に願うことは何ですか。 いつか皆さんとそんなお話ができることを楽しみにしております。

スウェーデンのクリスマスの風物詩、大きなわらのヤギ

イメージ
  皆様、クリスマスをいかがお過ごしでしょうか。私は、無事に秋学期を終え、冬休みを満喫しています。秋学期は、ヘッドテーチャーになったり、学校検査庁が来たり、新しいプロジェクトに参加したりと本当に目まぐるしく過ぎていきました。Twitterやインスタグラムでは少し紹介したいのですが、ブログできちんと文章化していきたいと思います。どのくらいできるかはわからないのですが、ブログの良さは、やはりある程度の文章が書け、残っているという点だと思うので、頑張ります。  今日は、先日公開されたScania Japan のGriff in Magazine の私の記事のご紹介です。本当に久しぶりに記事を書かせていただきました。内容は、スウェーデンのクリスマスの伝統、イェブレの大きなわらのヤギについてです。私は何度も訪れたことがあるこの町、この大きなヤギが燃やされずにクリスマスを越せるかは、私のクリスマスの最大の関心かもしれません。詳しくは以下の記事をどうぞ! サステナビリティにも配慮したスウェーデンの12月の風物詩、イェブレの藁のヤギ この藁の大きなヤギの様子は、ソーシャルメディアでも見ることができます。ぜひ~!  皆様もよいクリスマスを!

スウェーデンの学校教員の秋学期、9月中旬からを振り返る

イメージ
 お久しぶりです。最後の投稿が9月18日なので、なんと2か月放置😅。最後の投稿で書いたのですが、今学期より、ヘッドテーチャーになり、大変忙しくしておりました。今日も忙しいのだけど、ふとブログのことを思い出し、更新をと思いました。というくらい、ブログのことを思い出す時間もないほど、充実した毎日を送っていました。    今週は、ストックホルムは大変な大雪に見舞われ、大騒ぎでした。そんな大雪も落ち着いたある日の夕方の様子です。私はこうした冬景色が大変好きです。    更新しなかった間のニュースを3つ。 1つ目は、うちの学校に学校検査庁が来ました。スウェーデンの学校には学校検査庁があり、その調査は、「いくよ」という連絡が突然来ます。その連絡がきたのは、私がヘッドテーチャーになってすぐのことでした。副校長との会議の際に、まだ極秘だけどと教えてもらったのが、訪問の6週間前。そこからが大変でした。提出書類は、2週間後には出さないといけないので、その準備を手伝い、訪問前の準備に、会議に、自分のクラスや授業などの日常業務をこなし、とにかく、会議をしているか授業をしているか、その準備かという日が続きました。訪問は、11月の半ばにすでに終わり、結果がおそらくクリスマス前には来るのではといわれています。 2つ目は、ヘッドテーチャーの専門分野の取り組みと会議の準備でした。スウェーデンの学校は10月の終わりに秋学期があり、うちの学校は、1泊2日の宿泊研修でした。ストックホルム郊外のスパホテルに全職員で宿泊し、研修でした。その中で研修を受け持つことになっており、その準備をもう一人の先生としていました。こちらもなんどか好評に終わりました。また詳しく書きたいと思います。 3つ目は、特別支援教育士の勉強で、今年は最終学年。ちょうど、今最終論文を書き始めたところです。9月10月と研究法を取っていて、今は一緒に論文を書くスウェーデン人の方と一緒に下書きや論文方法を考えているところです。 と、こんな感じでした。今週は大雪の中、三社懇談を行い、こちらも大変でしたが、何とか終わり、ほっとしている今日です。明日は第一アドベント、いよいよクリスマスまでカウントダウンです。  もう少し頻繁に更新をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

スウェーデン・ストックホルムの公立学校のヘッドティーチャーになる

イメージ
 この投稿は、旧ブログと過去投稿をリライトして投稿しています。 2022年7月16日に、初の単著「 医療・福祉・教育・社会がつながるスウェーデンの多様な学校~子どもの発達を支える多職種協働システム 」を刊行。是非ご一読を😊  あんなに、ブログを頑張って書こうと思っていたのに、あっという間に1か月😅。もう少し定期的に投稿しないとなあと思いながら、書いております。足を運んでくださった皆様、ありがとうございます。  何をそんなに忙しくしていたかというと、新学期が始まったというのも、もちろんなのですが、実は、スウェーデンストックホルム市の公立の最大の特別支援学校の、ヘッドティーチャーになりました。日本だと、主任教員とかいろいろあるのかなと思います。スウェーデンには、10年ほど前に導入されたキャリアアップ制度があり、種類は、2つ。 Förstelärare:ヘッドティーチャーと私は訳をしています。手当が月5000krつきます。 Lektor :講師という感じで、こちらは、最低でもマスターを持っていないといけなくて、月10,000krつきます。  この他に、ストックホルム市は、「発展教員」みたいな名前のもありますが、これは、市独自のもので、他の市にはありません。私が今回なったのは、上記のヘッドティーチャーです。2年前まで勤めていた学校で6年間、ヘッドティーチャーをしていたので、まさかの復帰。辞めた時は、もうなるつもりなかったので、まさか2年で復帰するとは、しかもストックホルムの公立学校で、夢にも思っていませんでした。  うちの学校には、ヘッドティーチャー何人もいますが、支援学校には今までいなかったので、今回は支援学校初となり、夏前に学校内公募がありました。かなりの数の先生が応募したので、まさか私がなるとは思っていなかったので、びっくりです。同僚たちに勧められて応募したのですが、まあならないだろうというのもあって、なってみて、ちょっとびっくりすることもありました。学校組織が大きいので、仕事も多岐に渡り、既に以下の内容を行っています。 小中学校と合同の学校内の発達グループの一つ「安全グループ」のリーダーをもう一人の先生とペアーで行っています。生徒が安全に安心して学校生活を送るために活動する大変重要なグループで、小中学校と連携して、インクルーシブで多様な学校を目指してきた...

緊急告知!今週末オンラインイベント登壇!

イメージ
  昨日8月18日に、新年度がスタートしました。今年は、学校外からの生徒の転入が私のクラスはなかったので、のんびりとした初日でした。そんな、新年度開始の週末に、こちらのイベントに登壇します!告知が少しおそくなりましたが、 「 植林をエンタメに!!第29回世界マグロプロジェクト 8月20日(土)21日(日)ツナがるオンラインイベント」  私は、8月21日日曜日の日本時間16時、スウェーデン時間朝9時より登壇し、 「医療・福祉・教育・社会がつながるスウェーデンの多様な学校の現場から~人間の権利、全ての子どもの権利が守られる社会をめざして」 というテーマで45分話をさせていただきます。本の内容や紹介と共に、なぜ、スウェーデンで教員をしているのかということや、特別支援教育に関わるようになったきっかけ、今後への思いなども含めて話をできたらと思っています。 参加費は、植林プロジェクトに寄付されるこのイベント、本当に興味深い様々な分野で活躍する人の話を聞くことができます。是非、ご参加ください!

スウェーデンの学校の年度始めとは:ストックホルム公立学校2022/2023年度版

イメージ
 この投稿は、旧ブログと過去投稿の年度始めの投稿をリライトして投稿しています。 2022年7月16日に、初の単著「 医療・福祉・教育・社会がつながるスウェーデンの多様な学校~子どもの発達を支える多職種協働システム 」を刊行。是非ご一読を😊  木曜日に新年度が始まりました。ストックホルム市の公立学校は、たいていの場合、新しく採用された先生は10日にイントロダクションがあり、11日が全職員のスタートで、来週の木曜日18日より生徒が登校します。過去の投稿を読みながら、こんなことを新年度に思っていたんだなあと振り返っています。ということで、今日は、スウェーデンの学校の年度初めについてです。 2か月の夏の休暇明けの職場とは  例年の投稿を読むと、やはり2か月弱も休むと、仕事開始の前は憂鬱になり、始まると、身体が慣れるまで大変でとあります。仕事が始まる憂鬱さは、ここ数年はあまりなくなりました。同僚の先生が話していたけど、仕事が始まるとみんなに会えるというのが楽しみと。私も同感で、毎日会っていた同僚たちに、2か月全く会わないので、こうして休み明けに会えるのは本当にうれしく思います。 校長の色が出る新年度の幕開け  新年度の内容には、校長の色ともいえる、願い、教育への思いが出ると感じます。勤務した学校数はあまり多くないのですが、校長は変わっているので、結構な数の校長と働いてきました。校長がどんなふうに新年をキックオフするかは、大変興味深いです。  初日の朝は、ホールでウェルカムサンドイッチとコーヒータイム。全職員が自由に話をしてお茶を飲む時間がありました。久しぶりに会う同僚たちとあいさつをして雑談で開始しました。その後、校長の新年度に当たっての話を聞きました。5年目の今年は、今までの4年間を振り返り、どんな風に学校が成長と発達を遂げてきたのかという話を聞きました。彼女の学校への思いが伝わり、素晴らしい話でした。やはり、リーダーというのは、ビジョンを明確に伝えられるかというのが重要だなあと思いました。休憩を挟んで、各学部に分かれて話が続きました。支援学校は、新任の副校長が着任したので、彼女の話を聞き、組織についての話がありました。午後は、引き続き、各学部での会議があり、全体会議、クラス会議、教員の会議(アシスタントはアシスタント会議)とありました。 ストックホルム最高の夏日に、キッ...

2か月弱の夏の休暇でも、なり手がいないスウェーデンの教員不足問題

イメージ
 この投稿は、旧ブログの教員不足問題に関する投稿と共に、新たに書いて投稿しています。 2022年7月16日に、初の単著「 医療・福祉・教育・社会がつながるスウェーデンの多様な学校~子どもの発達を支える多職種協働システム 」を刊行。是非ご一読を😊  教員のなり手がいない、担任なしで4月スタート、教員採用試験の倍率が過去最低といった声が日本から届きます。「 解説!スウェーデンの学校の先生の労働環境~8週間弱の夏の休暇の秘密 」だけ読むと、教員はさぞかし人気のある仕事だろうと思われた方もいるかもしれません。しかし、スウェーデンも日本と同様に、教員のなり手がいない、教員不足の国です。教員のなり手の減少は、おそらく世界的な流れではないかと想像しており、その要因は様々なものが考えられると思います。今日は、旧ブログの教員不足に関すると投稿と共に、2022年夏のスウェーデンの教員不足についてです。 スウェーデンの教員不足はいつから?  旧ブログを始めた時には、既に教員不足に関して書いていたので、2008年には報道されるほどの問題になっていたと思います。2010年の学校法改訂と学校改革により、教員免許制度が導入され、教員不足問題は、「教員免許有資格者不足」というより明確な問題となり、現在の日本の状況に似ていると思います。 なぜ、スウェーデンで教員は人気がない職業なのか?  複数の理由があると思います。スウェーデンでよく言われる理由を以下にまとめます。 スウェーデンで教員になっても儲からない、もとが取れない。 スウェーデンでは、大学の授業料は無料ですが、学生は、生活費や教科書代などを学生支援金と共に、学生ローンを組んで自分で支払います。18歳になると成人となり、基本的に親が面倒を見るということはなくなる文化です。教員はプログラムにもよりますが、3年半から5年半かかり、その間に背負うことになるローンに見合うお給料が、先生になってももらえないという状況でした。同じくらいの期間学ぶ、例えばエンジニアとか法律家に比べると格段にもらえるお給料が少なかったのです。今は少し改善されています。 労働環境が厳しい 。夏の休暇は長く素晴らしいのですが、学期中の労働環境は厳しく、事務仕事も増え、成績や評価、特別な支援や付加的調整、保護者対応、いじめや差別、不登校などへの対応など、勤務時間内に仕事を...

ジェンダー教育を行う、スウェーデンの幼稚園・保育園

イメージ
  この投稿は、旧ブログの2009年6月25日のものをリライトして、再投稿しています。 2022年7月16日に、初の単著「 医療・福祉・教育・社会がつながるスウェーデンの多様な学校~子どもの発達を支える多職種協働システム 」を刊行。是非ご一読を😊  私は、スウェーデンの就学前学校( スウェーデンの学校システムについてはこちらを )で、3年ほど幼稚園教諭として働いていました。もう10年以上前の話です。その時に見学した就学前学校の写真を紹介します。同僚たちと夕方18時とかにストックホルム郊外の園に見学に行ったことを思い出します。  その当時は、 「Genuspedagogik」という「ジェンダー教育」 が注目されており、それを見学研修に行きました。 掲示で、ジェンダーに対する考え方や、子どもたちへの思いなどが書かれていました。 壁の一面に棚がとりつけられており、そこにありとあらゆるおもちゃが写真と共に整理して並べられていました。おもちゃの中には、お人形から、レゴまでなんでもあり、男女を意識させないように、同じ箱にいれられていました。  これを、昼食後の休み時間になると、まず、お話を読む休憩時間があり、その後、写真をつかって、どれで遊ぶかを決めさせているそうです。その際に、 昨日遊んだものとは遊ばないように、 だれとあそぶか、 一度決めた遊びは、少なくとも一定の時間は遊び、後片付けもさせている。 ということでした。こうしてシステム的に行うことによって、女の子も車で遊び、男の子も人形で遊ぶことが1週間のうちにあるということでした。 この幼稚園、環境教育、算数、言語にも力をいれていたし、幼稚園の中もかなりくふうされていました。そんな写真も順番に公開していこうと思います。 写真の棚に並んでいるのは、 月曜日から、金曜日の箱 です。昼食前のサークルタイムのときに使います。それぞれの箱にテーマに沿った歌や手遊びなどが、それを象徴するものと共に入っています。 さっきの棚の下が、こんな風に各分担、(日本で言う係りのようなものですね。)の掲示になっていました。そこに今日の子どもの写真をはっていくようです。   こんな袋やヨーグルトの容器を再利用した、サークルタイムで使うお話や歌の人形などが入ったものもありました。子どもは同じものを何度も聞いたりやったりするのが好きな...

解説!スウェーデンの学校の先生の労働環境~8週間弱の夏の休暇の秘密

イメージ
この投稿は、旧ブログの2010年4月2日と2012年6月1日のものを更新して、再投稿しています。 2022年7月16日に、初の単著 「医療・福祉・教育・社会がつながるスウェーデンの多様な学校~子どもの発達を支える多職種協働システム」 を刊行。是非ご一読を😊  8週間弱(7週間と6日)あった夏の休暇も、残り2日半になりました。ということで、今日は、スウェーデンの学校の先生の労働環境を解説!8週間弱の夏の休暇編です。  今日解説するのは、スウェーデンで私のように 「先生」 をしている人に適応される労働形態の話になります。学校で働いていても、教員ではない場合は、雇用形態が異なります。 1.スウェーデンの教員の雇用形態  スウェーデンの教員で最も一般的な雇用形態は、 「Ferieanställning (フェーリエアンステルニング=ホリデー雇用」 です。この雇用形態は、基礎学校と高校の先生のように学校がある学期中に仕事が集中する職業に適応されます。公立の学校の先生は一般的にこの雇用形態ですが、民営の学校の先生や先生以外の学校で働く人の雇用形態は、スウェーデンの労働者の主流である「Semesteranställning (セメステルアンステルニング=休暇雇用」の場合が多いです。 2.基本週45時間労働をするスウェーデンの先生  具体的な労働時間は、 週45時間 労働をしています。(スウェーデンのフルタイムは、週40時間。職種によって組合と雇用主の合意で、40時間以下の場合もあり。)教員は、このフルタイム労働を年度(8月10日くらいから1年間)で計算し、 年間1767時間 働きます。(組合の合意によって多少差がありますが、1800時間は超えません。)この、1767時間を、最高194日(1年)で働きます。 1767時間のうち、1360時間は学校で仕事をする決められた労働時間、授業時間や会議、準備などで週35時間が一般的です。このうち、月1回程度で入る全職員会議が夕方にあるので、この時間を除いて、34時間くらいになっている場合が多いと思います。  残りの407時間は、週に換算すると10時間を少し切るくらいになり、教員が家や学校などで、好きなように使える労働時間となります。この労働時間の内容は、何をどこでいつしたか、 報告義務は無い(管理職は聞いてもいけない...

平和を願う8月6日、原子爆弾から生き延びた「被爆アオギリ」の歌

イメージ
  この投稿は、2015年8月6日のものを更新して、再投稿しています。 2022年7月16日に、初の単著 「医療・福祉・教育・社会がつながるスウェーデンの多様な学校~子どもの発達を支える多職種協働システム」 を刊行。是非ご一読を😊    今日は8月6日、77年前の今日、広島に原子爆弾が投下されました。私がスウェーデンで初めて働いた特別支援学校は、広島県の西条特別支援学校と姉妹校のプロジェクトをしました。詳しい内容は 「スウェーデンと日本の特別支援学校の姉妹校プロジェクトを振り返って」 をご一読ください。このプロジェクトは、広島県内の全ての県立高校が外国に姉妹校を持ち、交流を行うというプロジェクトでした。スウェーデンと姉妹校になったのは、西条特別支援学校と私の学校、エレブロにある高校の福祉科も姉妹校になったそうです。  姉妹校プロジェクトを行うまで知らなかった、 「被爆アオギリ」 という木について、姉妹校プロジェクトの中で教えていただきました。77年前の被爆にも負けずに生き残った木々の中の代表だそうで、平和公園内、原爆資料館東館の北側にあります。このアオギリの樹から、広島県内の学校に苗木が渡されるそうで、西条特別支援学校にもこのアオギリの樹がありました。希望をすると苗木がもらえるようで、修学旅行などで訪れた日本中の学校や世界にも渡されているようです。  このアオギリの樹のそばで聴ける歌が、「アオギリの歌」です。  歌は、2000年に広島市のミレニアム記念事業として「広島の歌」を公募し、小学3年生だった森光七彩さんが作詞作曲したそうです。  「アオギリの歌」 電車にゆられ 平和公園 やっと会えたね アオギリさん 小学校の校庭の木のお母さん たくさん たくさん たね生んで 家族が増えたんだね よかったね 遠い昔のきずあとを 直してくれる アオギリの風 遠いあの日のかなしいできごと 資料館で見た 平和の絵  いろんな国の 人々や  わたしが みんなが 考えてゆく広島を 勇気をあつめちかいます 争いのない国 平和の 灯 遠い昔のできごとを わすれずに思うアオギリの うた これから生まれてゆく広島を大切に 広島の願いは ただひとつ  世界のみんなの明るい笑顔  広島の学校と姉...

発達と学びの権利を守る、スウェーデンの特別支援学校とインクルーシブ教育

イメージ
この投稿は、旧ブログのインクルーシブ教育に関する投稿の中の特別支援学校に関連した内容をまとめて、リライトし、再投稿しています。 2022年7月16日に、初の単著 「医療・福祉・教育・社会がつながるスウェーデンの多様な学校~子どもの発達を支える多職種協働システム」 を刊行。是非ご一読を😊 「 スウェーデンのインクルーシブ教育(2017年) 」の投稿に続き、「スウェーデンの特別支援学校とインクルーシブ教育」について書きます。 1.入学が厳しいスウェーデンの特別支援学校   スウェーデンでは、特別支援学校が一つの学校形態となっています。 「 スウェーデンの学校教育システム 」はこちらの投稿を是非。この特別支援学校の対象児童生徒になることは、大変難しくなっています。これには、移民や難民でスウェーデン語が十分に話せないといような「間違って、支援学校にいれられた生徒」が増えた時期があり、現在のように入学が厳しくなりました。 入学するには、以下の4判定とともに知的障害の判定があり、初めて、特別支援学校対象児童生徒になり、 入学することが可能 になります。 医師による医療判定 心理学者による心理判定 社会福祉士などによる社会判定 特別支援教育士などによる教育判定 重要なのは、 「 入学しなければいけない」 ということではなく、 「特別支援学校に行く権利」 を与えあれることになります。親の希望が優先されるので、特別支援学校対象児童生徒であっても、基礎学校で、支援学校のカリキュラムに沿って学んでいる子どももいます。 2.「分離統合型」のスウェーデンのインクルーシブ教育   スウェーデンの知的障害は、 知能指数70で判定が出ます。この知能指数70が分け目となり、 特別支援学校と基礎学校(普通学級)に児童生徒を分けています。 どんな障害を持っていても、知能指数が70を越えると基礎学校で学び、知的な障害がない、自閉症や肢体不自由、視覚障害などの子どもたちは、全て基礎学校で必要な配慮や支援を受けて学びます。  私は、このスウェーデンのシステムを 「分離統合型インクルーシブ教育」 と呼んでいます。知能指数70で「分離」して、「統合」する教育というふうに説明しています。 スウェーデンの特別支援学校は、2011年の学校法の改訂に基づき、現在のように 特別支援学校に通える条件に必ず知的障害があること...

本で知ることができない、スウェーデンのインクルーシブ教育とは【2017年版】

イメージ
この投稿は、2017年2月26日と27日 のものを更新して、再投稿しています。 2022年7月16日に、初の単著 「医療・福祉・教育・社会がつながるスウェーデンの多様な学校~子どもの発達を支える多職種協働システム」 を刊行。是非ご一読を😊   このブログで、最も多くの方が読んでくださった投稿の一つが、この「スウェーデンのインクルーシブ教育」についてです。今の情報に書き直すのも一つかなと思ったのですが、インクルーシブ教育の変遷として、この投稿をオリジナルで残しながら、読みやすい形に直し、「2017年」とタイトルに入れることにしました。情報は、2017年現在のものになります。最新の2022年情報も今後新たに投稿したいと思います。 1.スウェーデン語のインクルーシブ教育とは  スウェーデン語で、インクルーシブ教育のことを 「Inkludering(インクルデーリング)」 と呼ぶのが一般的です。インクルーシブ教育の行われている学校を「Inkluderande skola(インクルデーランデ スクーラン)」と呼んだりします。 2.スウェーデンのインクルーシブ教育の定義とは  どんな学校のことをインクルーシブ教育と呼ぶかというと、 2013年に出された特別支援教育専門機関 によれば、 様々なレベルでの帰属感、共通意識がある たった一つのシステムであること(「普通の」生徒と「そうでない」生徒に分けたシステムでないこと) 共通、同等の民主主義があること 生徒たちの参加があること 「違い」が良いものとして捉えられていること とあります。 上記のことが普通のこととして行われている学校がインクルーシブ教育を行っている学校ということになります。 3.スウェーデンの学校はインクルーシブ教育を行っているの?  実際にスウェーデン中がこういう学校なのかというと、「そうです」と即答できない難しさがありますが、スウェーデンのインクルーシブ教育は、 一人一人の子どもが持っている能力を最大限に伸ばすことができる、学びと発達の権利を保障したインクルーシブ教育の形 であると思います。しかしながら、特別支援学校があり、知的障害があるかないかによって分離されたうえで、親の希望により、基礎学校の学びが提供されていることや、特別学校という聾・聾重複の学校がある(盲学校はない。)ことにより、...