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オンラインセミナー「スウェーデンに学ぶ、成人教育と生涯教育の可能性」のお知らせ

  ------------------------------ ------------------------  お久しぶりです。あっという間に2月も終わりに近づき、驚くばかりです。今日は、水曜日に迫ったオンラインセミナーのお知らせです。 (一財)自治体国際化協会ロンドン事務所の主催で、スウェーデンの成人教育と生涯教育について話をします。詳細は以下になります。無料で、2か月間の見逃し配信もありますので、ぜひ、ご参加ください。 第41回オンラインセミナー「スウェーデンに学ぶ、 成人教育と生涯教育の可能性」開催のお知らせ ------------------------------ ------------------------  日 時:2025年2月26日(水)18:00~19:00( 日本時間)(09:00~10:00(英国時間))  配 信:ZOOM  講 師:ストックホルム市公立基礎特別支援学校ヘッドティーチャー サリネンれい子氏 〈プロフィール〉  スウェーデンの首都ストックホルム市にある公立基礎特別支援学校 で教員及びヘッドティーチャー(主任教員)をする。 スウェーデンの教員免許及び特別支援教育士資格を有し、 現地での教員歴20年。2022年に「医療・福祉・教育・ 社会がつながるスウェーデンの多様な学校~ 子どもの発達を支える多職種協働システム」執筆。 スウェーデンの福祉や教育の制度や実践を発信する。NPO法人 HATI JAPAN 多文化多言語の子ども発達支援 理事 申込方法:以下の登録フォームよりお申込ください https://us02web.zoom.us/ webinar/register/WN_ lLlNO5ctTMeZQktwo1xSqQ

スウェーデンの特別支援教育とインクルーシブ教育を繋ぐ「生徒の健康チーム」制度 オンラインの会

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 今日は、第16回日本語教育と特別支援教育を繋ぐ会のお知らせです。7月に第1回として「スウェーデンにおける外国ルーツの子どもの支援1 新規入国の子どもへの支援」について話をさせていただきました。2回目は、新規入国ではない、外国ルーツの子どもの支援がどうなっているのかを、特別支援教育のシステムを含めてお話しさせていただきます。興味がある方は、是非ご参加ください。申し込みなどは、以下のPeatexのサイトからになります。詳しい内容もそちらをご覧ください。 スウェーデンにおける外国ルーツの子どもの支援②「特別支援教育とインクルーシブ教育をつなぐ「生徒の健康チーム」制度」

スウェーデンの外国ルーツの子どもの支援 オンライン講演会のお知らせ

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  夏の休暇の時間に余裕がある間に、スウェーデンにおける外国ルールの子どもの支援に関して、2回に分けて、お話をさせていただきます。数年前から活動に少しずつかかわってきた、 日本のNPO団体「HATI JAPAN」 が行う、日本語教育と特別支援教育をつなぐ会の代5回と16回になります。詳しい内容と申し込みは、 こちらのリンクより。   何年か前にも一度お話をさせていただいたのですが、その時に話しきれなかった内容を今回は2回に分けて詳しくお話しする予定です。第1回目の7月8日は、新規にスウェーデンに入国してきた子どもに対する支援をお話しします。2回目の9月9日には、新規入国ではない子供たちの支援の様子をお話しする予定です。  スウェーデンの場合、特別支援教育の中に、日本語教育を含めた移民難民の児童生徒が抱える困難さも含まれています。これは、特別支援教育が、「障害」という枠の中ではなく、「その子が持っている力を最大限に伸ばすことができない状態」において行われるものであるという考えによります。  今回のオンライン講演会では、スウェーデンの教育システムをあまり知らない方にもわかりやすいようにお話ししながら、どのようにスウェーデンでは、移民や難民の子どもたちに対応しているかをご紹介しますので、興味のある方はぜひ‼

「Kristina från Duvemåla」に見るスウェーデンの移民の歴史

 スウェーデンは秋休みに入っています。私は、月曜日と火曜日にアシスタント向けの研修を受け持ち、水曜日は、学校統一の研修を受けてきました。アシスタント向けの研修の準備は大変でしたが、好評だったので、詳しく書いてもらったアンケートなどを読むのが楽しみです。水曜日は、今スウェーデンの学校で注目されている、「lågaffektiv bemötande(感情に注意を払った対処の方法)」の研修でした。うちの特別支援学校では、もう3年ほど前から取り入れているんですが、春先に出た小学校向けの本をもとにした研修が行われました。感情に注意を払った対処方法を書きましたが、子どもたちが持っている成長過程での感情に表出に注目し、その感情の波を周りの大人の対処法によって緩和する方法で、私は、効果の高い方法であると思っていて、今までも自分の生徒に多く取り入れてきました。  前置きが長くなってしまったのですが、秋休みということで、ずっと見たかったミュージカルを見てきました。スウェーデンに移住した頃、親友がこのミュージカルのCD3枚組をプレゼントしてくれて、その当時、よく聞いていました。いつかこのミュージカルを見たいと思っていたので、とっても感慨深かったです。  ミュージカルの名前は、「Kristina från Duvemåla」で、1995年にABBAのBenny Anderssonによって音楽が作られました。とにかく音楽はその才能を感じるもので、移住したばかりでスウェーデン語がわからなかったのに、ものすごく気に入って何度も何度も聞いていました。ミュージカルの元は、スウェーデンの有名な作家、Vilhelm Mobergの「Utvandrare(移民)」シリーズ。現在多くの移民、難民を受け入れているスウェーデンですが、国が貧しく多くの人々が国から逃げて行ったのは、そんなに遠くない昔の話。そんなスウェーデン人が、生活の厳しさから、他の国を目指して行った話であるこのミュージカル、難民問題を抱えるスウェーデン社会に一つの考えをもたらすものであるとテレビやニュースでも取り上げられました。  以下のサイトで、ヨーテボリオペラでの映像が見れます。 https://www.youtube.com/watch?v=g1JMY_XVABk   何と言っても、この 「Guldet blev til...

子どものように扱われるSFIの学生たち

夏休みに入り、新聞の切抜きや教員組合からの新聞を整理していて、目に付いた記事の中からひとつ。  子どものように扱われるSFIの学生たち という題名で小さな記事が。私は、実はSFIには通っていないので、どんなところかまったく知りません。でも、たいていの外国人はスウェーデンにくると、このSFIというところに通い、スウェーデン語を学びます。SFIは「外国人のためのスウェーデン語」の頭文字をとったものです。 このスウェーデン語教育に関する批判もよく聞かれます。デンマークのような対応をするかどうかでももめていましたしねえ。で、学校検査局が調査に入り、結果によると、 SFIの先生は、子どもや若者に行うような教育授業方法を用いて授業を行っている、 現代的な技術を用いて授業を行っていない と。 私はSFIの経験はないけれど、その後の、成人教育機関で高校卒業までのスウェーデン語は学んだので、そちらの経験をもとに考えると、確かに現在的な技術はあまりもちいておらず、時代遅れな授業だったように思います。 いろんな国からやってきた学生が集まるSFI、また、初めて通うことになる教育機関でもあるSFIでは、よりいっそう高度な教育方法が用いられるべきであると思います。これらの教育に関する研究もよりいっそう必要だと思うし、教師のレベルアップも必要だと思います。それらによって、外国人の失業率が少しでも減っていくのではないかとも思うのですけどね。