2022年9月18日日曜日

スウェーデン・ストックホルムの公立学校のヘッドティーチャーになる

 この投稿は、旧ブログと過去投稿をリライトして投稿しています。

2022年7月16日に、初の単著「医療・福祉・教育・社会がつながるスウェーデンの多様な学校~子どもの発達を支える多職種協働システム」を刊行。是非ご一読を😊


 あんなに、ブログを頑張って書こうと思っていたのに、あっという間に1か月😅。もう少し定期的に投稿しないとなあと思いながら、書いております。足を運んでくださった皆様、ありがとうございます。

 何をそんなに忙しくしていたかというと、新学期が始まったというのも、もちろんなのですが、実は、スウェーデンストックホルム市の公立の最大の特別支援学校の、ヘッドティーチャーになりました。日本だと、主任教員とかいろいろあるのかなと思います。スウェーデンには、10年ほど前に導入されたキャリアアップ制度があり、種類は、2つ。

Förstelärare:ヘッドティーチャーと私は訳をしています。手当が月5000krつきます。

Lektor :講師という感じで、こちらは、最低でもマスターを持っていないといけなくて、月10,000krつきます。

 この他に、ストックホルム市は、「発展教員」みたいな名前のもありますが、これは、市独自のもので、他の市にはありません。私が今回なったのは、上記のヘッドティーチャーです。2年前まで勤めていた学校で6年間、ヘッドティーチャーをしていたので、まさかの復帰。辞めた時は、もうなるつもりなかったので、まさか2年で復帰するとは、しかもストックホルムの公立学校で、夢にも思っていませんでした。

 うちの学校には、ヘッドティーチャー何人もいますが、支援学校には今までいなかったので、今回は支援学校初となり、夏前に学校内公募がありました。かなりの数の先生が応募したので、まさか私がなるとは思っていなかったので、びっくりです。同僚たちに勧められて応募したのですが、まあならないだろうというのもあって、なってみて、ちょっとびっくりすることもありました。学校組織が大きいので、仕事も多岐に渡り、既に以下の内容を行っています。

  • 小中学校と合同の学校内の発達グループの一つ「安全グループ」のリーダーをもう一人の先生とペアーで行っています。生徒が安全に安心して学校生活を送るために活動する大変重要なグループで、小中学校と連携して、インクルーシブで多様な学校を目指してきた私にとっては、本当に素晴らしい役目をいただきました。といっても、実はこの役目があるとは知らなかった私。同僚の一人は、これが嫌で応募しなかったと。。。うん、私も知っていたら、ちょっと引いたかも。。。
  • 支援学校内の先生の会議のリーダー。内容を副校長と考えて、準備して会議を仕切ります。今学期のメインは、もうすぐやってくる学校検査庁の視察に向けての準備を含めたもので、前にやったことありますが、やっぱり、大変です。
  • スウェーデンの国内の研究者と参加学校と共に行う研究プロジェクト。こちらは、12月がスタートで、ストックホルム、マルメ、リンショーピングと会議の出張付きというもの。
とりあえず、今は上記の物だけですが、おそらく違う仕事も入るので、臨機応変に対応です。ちなみに、これらの仕事に対する充てられた時間はなく、月5000krの手当てで我慢するというものなので、本当に学校の発展が好きじゃないとやっていられないというのが多くの先生のお言葉です。


これ以外にも、私の学校は、近隣の支援学校とのネットワーク会議もあるし、2年目ですが、転職してよかったかなと思っています。また、特別支援教育士のコースも最終学年。クラスメイトとなんとか終わらせようと声を掛け合って、頑張っています。

 本当は、スウェーデンの選挙のことやいろいろ思うことはあるのですが、月2回は更新できるように頑張っていきたいと思います。写真は、8月の終わりに生徒と一緒にいったスカンセンのイベントにあった、選挙の投票練習ができるブースの様子です。