2024年1月2日火曜日

新年に思うアストリッド・リンドグレーンの言葉

 
 新年が明けて、目に飛び込んできたのは、日本の地震のニュースでした。スウェーデン時間では、朝8時過ぎでしたので、2024年の元旦を、この地震と津波の不安で迎える日本の皆様の心境を思うと、何とも言えない気持ちになります。今回の能登半島地震で被災された方々には、心からお見舞い申し上げます。1日も早く穏やかな日常が戻ることを願うばかりです。

 新年に当たり、思うアストリッド・リンドグレーンの言葉を。

“Hur ska jag kunna veta det, när jag aldrig har försökt?”

やったこともないのに、どうやって知ることができるの?
 
 今でもとても人気のあるアストリッド・リンドグレーン。「長靴下のピッピ」を書いた人です。スウェーデンに興味のある方なら、ご存知かと思います。彼女の本は、94の言語で訳され、約14億5千万もの本が売れたそうです。彼女が1941年から2002年まで住んでいたアパートは見学をすることもできます。アラフォーになり、人生も先が少しずつ見えるようになった今だからこそ、今一度覚えておきたい言葉です。やってみなきゃわからない。人から失敗に見えても、自分が失敗じゃないと思っていれば、やったことに価値があると思います。そんな思いをもって新年を過ごしていきたいと思うのです。
 
 このアストリッド リンドグレーンに関しては、国内でものすごい人気があるにもかかわらず、ノーベル文学賞をもらえなかったということで時々話題にあがります。生徒たちに聞くと、もらっているはずだなんて言います。なんで、もらえなかったかは、よくわかりませんが、うわさでは、内容が子どものしつけにはよくなかったとかうんぬん。。。個人的にはあげてもよかったのではと思いますが、彼女自身はそんなことにこだわるような人には思えないのは私だけでしょうか。

 彼女は、多くの言葉を残し、その言葉から多くのことを学ぶことができます。次の言葉も昔から大好きです。大人になっても、遊び心を忘れずに楽しみながら日々を暮らしていきたいものです。 

 Vi lekte och lekte så det är underligt att vi inte lekte ihjäl oss.

遊んで遊んで遊びまくったのに、遊び飽きるということがなかったのは不思議ね。 



 つけたしですが、スウェーデンでは、お下げをしていると、幼稚園などではかならず、「ピッピ」といわれます。国民的アイドルですね。

*日本語訳は私がしました。投稿は旧ブログのリライトです。
 

 

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