2024年1月12日金曜日

生徒アシスタントと働くスウェーデンの学校 

 旧ブログの内容をリライトしながら、春学期最初の1週間を振り返りたいと思います。

1.穏やかな春学期のスタート

 金曜日の今日はどうなるかわかりませんが、とりあえず、穏やかな春学期のスタートを切れてうれしく思います。秋学期は新しい生徒も入ってくるし、新年度だし、バタバタするのは当然なのですが、それに比べると春学期は、少し手直しながら再スタートを切る感じです。この穏やかな学期に重要なのが、やっぱり一緒に働く同僚です。ということで、今日は生徒のアシスタントと働くスウェーデンの学校についてです。


2.様々な職種が働くスウェーデンの学校

 20年ほど前に日本で養護学校の講師をしていたころは、学校の中には、教員免許を持った人が中心に働いていました。養護教諭や宿舎の人、事務員のような方もいました。最近では、補助員や看護師、介護士などがいたりと日本でも変わってきているようです。こちらスウェーデンでは、基本的に学級には、クラス担任が一人(二人制のところもある)、そのほかに生徒アシスタントが何人かつきます。基礎学校であると、1人とか、半日、数時間というのもありますが、支援学校であると、3名とか5名とか生徒の人数とぞのニーズに合わせて、その数が決まります。

2022年7月16日に、初の単著「医療・福祉・教育・社会がつながるスウェーデンの多様な学校~子どもの発達を支える多職種協働システム」を刊行。是非ご一読を😊

3.チームワークが重要、スウェーデン語が重要、ソーシャルスキルが重要

 様々な人と連携、協力しながら、学校教育を行うのは日本でも同じですが、教室の中から、それをしていく必要があり、とてもチームワークが重要になります。私は、3名のアシスタント、木金は4名、来週からは仕事復帰のトレーニングに来る人が入るので、5名の同僚たちと学校教育に当たります。そこには、教員としてのリーダーシップに加えて、チームのリーダーとしてまとめていく力が必要になりますし、スウェーデン語はとても重要です。そして、ソーシャルスキル。働きだした18年前は大変でしたが、今は、まあ、こんなものかなと思えるまでにはなりました。アシスタントになる人は、移民の背景を持つ人が多いので、スウェーデン語はいろんな意味で重要です。日本も今後なっていくと予想されますが、スウェーデンでは、すでに外国からの移民がいないと医療や保育など成り立たなくなってきており、教育のその中に入ってきています。


4.生徒アシスタントの資格

 学校の先生は教員養成の課程を経た人が中心ですが、なり手がいなかった時代などは、どんな人でもなれたようです。現在は、免許制度も導入され、変わってきましたが、それについては、また別に書きたいと思います。生徒アシスタントは、幼稚園の先生だったり、看護系の学校を出た人だったり、アシスタントの教育を受けた人だったりとさまざまです。資格として多いのは、保育士、生徒アシスタント、介護支援教育士、准看護士のような資格です。資格の全くない人もいます。


5.生徒アシスタントの仕事内容

  生徒アシスタントは、教員とは、労働時間や形が異なります。基本的には、有給休暇制度で1週間40時間労働をしています。朝の6時から夕方18時くらいまでのシフト制になっていて、朝の学童や放課後の学童で働き、日中は各教室に入ります。所属学級が決まっていることが多く、そこを中心に働きますが、多くの場合は、休んでいる職員の補充に入るなどで、様々な教室で働きます。教員は、受け持ちの学級で教えるますが、アシスタントたちは、学童では様々生徒に接しますし、柔軟にいろんなところで動ける人が重宝されます。


 
 今学期は、秋学期よりも、アシスタントの入れ替わりが少ないことを願うばかりです。9年生の高校での実習が始まるし、何とか穏やかに2月末のスポーツ休暇までの乗り切りたいと思います。



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