スウェーデンの学校局が出した教員の労働環境対策
日本のコロナウィルスで学校休校というニュース、スウェーデンでも話題になっています。日本全国の地方自治体がどのような対応をするのか気になるところで、その対応によって地方自治体の力というのが垣間見れる気がします。今日は、スウェーデンの学校局が今週出した教員の過重労働をいかに減らすかという対応策について書こうと思います。このブログ、その時の思いつきで書いているので、この内容の続きが聞きたいなどあれば、コメント、もしくはメッセージくださればと思います。じゃないと、次書きますとか書いてあるのに、次がない記事多いですよね。すみません。 教員の最も重要な仕事って何でしょうとスウェーデンの学校局に聞けば、「授業をすること」と返ってくるでしょう。授業をするということは、その準備をし、授業をし、評価などのフォローをし、次につなげていくという一連の作業を意味します。ただ、単に授業を行っている時間のみをさすのではありません。このブログを読んでくださる方はきっとこんな説明する必要ないのですが、このあたりなかなか理解されないことがあります。スウェーデンの先生たちも日本の先生同様に労働環境の悪化について問題としており、ここ数年は、教員のなり手を探すのが難しくなっています。その対策として学校局が出した策は、学校という組織の中に、教員以外の職種、 「先生のアシスタント」 とかを増やし、現在教員が行っている仕事を分担することにより、教員の資格を持っている教員がよりよい労働環境で授業に集中できるようにというものです。これに対する先生方の反応をSNSで見ていると、 そんなことをするよりも、教員を増やせ、クラスの生徒数を減らせ これによって、より一層1週間の授業時間数が増えるのではないか などといった声が上がっており、すんなりとこれらの対策を良しとはしていないという感じを受けます。では、具体的な策を見ていきましょう。対策は6分野に分かれています。 1.落ち着いて安心して学習できる環境 スウェーデンの学校は、一昔前の日本で「学級崩壊」という言葉がありましたが、そんな言葉が必要なクラスがあるくらい、もちろん程度にもよりますが、落ち着いて安心して学べる環境ではない学校もあるのが事実です。その対策として、先生のアシスタントなどに個別指導やグループ指導、休み時間の指導や、給食の時の巡回な...