2020年2月24日月曜日

スウェーデンの特別支援教育専門員の資格について

 スポーツ休暇ですが、春の訪れを感じさせる、イースター休暇と間違えるような良い天気が続いています。今日はスウェーデンの特別支援教育の専門教員の資格についてご紹介します。スウェーデンには、特別支援教育を専門とする資格が2種類あります。両方とも、準マスタークラスになり、学士である教員課程を終え、その資格で3年働いたのちに、大学に通うことができます。

 2種類の資格は
1.Speciallärare (スペシャルラーラレ):特別教員
2.Specialpedagog (スペシャルペダゴーグ):特別教育士

です。この日本語の名称は、あまり明確ではなく、私はいつも訳に困ります。どちらも専門職です。もともとスウェーデンにあった資格は、1番の特別教員で、インクルーシブ教育が提唱され始めたころ、1992年に作られたのが2番の特別教育士。これに伴い、一時的に特別教員の養成課程がなくなったのですが、その後、2番の特別教育士のみでは、やはりうまく回らないということで、2008年にまた始まりました。こちらは、5専攻、読み書き、算数、知的障害、盲ろう、言語障害となっています。この特別教員が実際に生徒に関わって教えることを目的としているのに対して、2番の特別教育士は、コーディネーター、コーチングを主として行い、教員や組織に関わっていく点が大きく違います。といっても、どちらも不足しているため、各学校その職務はまちまちといったのが現状で、仕事内容は千差万別といったところです。

私は、日本の免許を書き換えたときに1番の特別教員の資格が認められたので、マスターをとったら、2番の特別教育士を取ろうと思っていたのですが、学校から支援してもらえるということで、急遽順番を変え、2番目の特別教育士の資格を取っています。この資格をとると15hp何かを勉強し、その後15hpで論文を書くとマスターが取れます。私は既にマスターの授業を15hp分とっているので、資格を取ったら、15hp分の論文を書けばマスターもとれます。といってもそこまで順調にいっても3年半かかり、スウェーデン人の友人には、「それで大きくなったら何になるの?」と聞かれております。まあ、趣味なのでと答えている次第です。

コースはフルタイム100%の場合は1年半、ハーフの場合は3年となり、たいていの人が働いているので、ハーフ50%を好み、仕事しながら勉強している人がほとんどです。私のコースも多くの人が50から80%くらい働いている感じです。私のように国からお金をもらっている人も多いです。私はハーフで20%お給料をもらって勉強していますので、上記の通り、3年半くらいかけてマスターまで取れればいいほうで、途中で何かあれば、さらに伸びますねえ。

大学の勉強は最初のうちは一緒に行い、途中で専攻によって分かれます。今のコースが混ざっていて、それはそれでいろんな話が聞けて興味深いところです。また今度今の課題、最初の学期について書こうと思います。では、また。

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