2020年2月22日土曜日

保護者に寄り添って

 今日からスポーツ休暇です。スウェーデンにはスポーツ休暇というウィンタースポーツを推奨する休みが2月もしくは3月に1週間あります。その昔は、冬の嵩む暖房費のためだったり、風邪などの病気の蔓延を防ぐための休暇だったと聞いています。今年のように雪も少なく、南部スウェーデンのように春が訪れているとスポーツ休暇もウィンタースポーツにこだわらず、子どもたちがいろんな活動を楽しめる休暇となってきています。ここ数年は、各コミューンが様々な子どものためのアクティビティを用意しており、多くの子どもたちに参加してほしいなと思っている次第です。

 この職業だからだと思うのですが、時折、障害がある子どもの親である知り合いや友人から連絡をもらいます。友達という人もいれば、知り合いという人も。会いたいという子とで会うこともあれば、メールのみのやりとりであったり。そして、生徒の親であった人もいます。私たち夫婦には子どもがいないので、子育ての苦労ということは理解ができないのですが、できる限り、友人や知り合い、保護者に寄り添って話を聞くことができればと思い、連絡をもらうと話をその機会を大切にするようにしています。少し年をとり、若いころほど、話を聞いて私が何かしてあげようというような奢った感情は減り、話を聞くということに重きを置き、私が知っている知識で話せることを少しばかり話すようにしています。

 日本でもスウェーデンでも、障害がある子どもの親としての悩みは共通することが多く、スウェーデンにも日本にも様々な福祉制度がありますが、いかに使いこなして、自分たちの生活を成り立たせていくかは、容易なことではありません。障害があるといっても、その障害の種類や程度は様々で、いろんな人の話を聞くと、また、そこに難しさ、複雑さがあります。少し落ち着いていた子が、思春期を迎えるころに、大きく精神的に不安定さを抱えて親が悩むというのも何度も経験してきました。青年期に入り、発達というよりは、現状維持の時期に入り、容体が芳しくないというのもあります。できるかぎり、話を聞くことに徹し、できる限り、適切だとその時思われることを話すようにするのですが、自分の無力さを感じることも多々あります。保護者が抱えている悩みやつらさをすべて理解することはできないのですが、それでも、そばに寄り添い、この人に連絡をしてみようと思っていただき、連絡をいただいていることを光栄に思います。お茶を飲みながら、近況を報告し、話をしている時が何かをもたらしていると願ってやみません。

 このブログを通しても、何人もの方から連絡をもらいました。残念ながら、長年にわたり私のほうでは収拾がつかなくなっておりますが、便りがないのは良い知らせだと思うようにしております。時折もらう近況で、そうだったこの方ということがあります。また、いつか話をしたり、お会いしたりすることができることを願いつつ、皆様の健康と充実した日々を願うばかりです。

 私もこのスポーツ休暇は9連休なので、早速病院の予約をとりました。ちょっとばかし気になる痛みがあるので、見てもらいに行ってきます。あとは、大学の課題をこなすのと、スポーツ休暇明けの先生向けの会議の準備、数名の友人と会う予定になっています。楽しみです。皆様もよい週末を


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