2018年12月28日金曜日

スウェーデンでも多い孤独死

 スウェーデンのクリスマスは、日本のお正月に似ていて、家族でお祝いする人が多いです。そのためか、クリスマスを一人で過ごすこと、一緒に過ごす人がいない人は、かわいそうな人というイメージがあります。私の周りも、一人になりそうな人には、お互いに確認しあうような雰囲気があります。こんな時期だからか、新聞で孤独死の特集がありました。知り合いに孤独死で親類をなくしたという方もいます。私は子どもがいないので、いつか孤独死をするかもしれないと旦那に話すと、笑われましたが、他人ごとではないと感じます。


 スウェーデンは、個人主義の国といわれますし、家族はいわゆる核家族が基本で、親や兄弟とあまり連絡を取らないという話も聞きます。もちろん、多くの人は家族親類と適度な距離をとって関係を気づいていますが、どの家庭にもそれなりに問題があるというは、否めません。新聞によれば、二日に1人くらいの割合で孤独死が見つかるということで、思った以上に多い印象を受けます。多いのは、女性よりも男性で、40代から60代くらいの無職だったり、早期退職した人など、仕事に行かないために、出勤してこないから発見というようなこともないような方たちが多いようです。郵便受けがあって、手紙があふれるとかあれば、発見も早いのでしょうが、玄関に直接ポストがあり、投入される形だと郵便ポストがあふれることもなく、発見が1年半も遅れたケースも。匂いが問題になってもよさそうなのですが、場合によってはそれも問題にならないことが。

 孤独死の辛いところは、そんなに長い間誰からも必要とされなかったという現実であると思います。家族や友人以外にも、医療機関や税務局などが連絡をとっているが、死亡の発見がされないという社会システムにも問題があるとも。日本よりも社会システムがすっきりしており、隣近所との付き合いも少ない場合が多いので、システム的に見直す必要もあるかと思います。付き合いが少ない人の多くは、一緒に住んでいた人を亡くした悲しみから社会との交流がなくなったり、何かしら精神的な病気を抱えていたりする場合も多くあり、そういう人々を支える交流があれば、半年も発見されないという状況は改善されるのではないかと思います。ただ、孤独死というのは、定義の問題もあるとおもうのですが、誰もが誰かに最後を看取ってもらえるものではなく、前に老人ホームでの一人での死も問題となっていて、人間は、一人で生まれて一人で亡くなるものであるとも思ってみたりします。この年になると、人の死を身近に感じ、生に感謝をする年末です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントをありがとうございます。