2018年6月18日月曜日

デジタル教育のプロジェクト

コミュニケーションとデジタル教育

昨日の投稿、「カリキュラム変更!デジタル化とプログラミング」の続きで、今日は、うちの学校で春学期に行ったコミュニケーションとデジタル教育のプロジェクトのご紹介。

うちの学校には、ICTの先生がいて、コミュニケーションとIT関係の担当をしています。その先生とうちの高等部の先生3人と一緒に考えたのが、

子どもの歌に簡単な手話をつけたものを映像化することによって、手話を学ぶということと映像化する過程を学ぼう

というものでした。作成した映像は、手話と歌の教育の一環として、小中学部と近くの幼稚園に配ろうということになりました。選んだ曲は3曲。スウェーデンの子どもならだれでも一度は歌うだろうという童謡です。最初の歌はこちら。興味のある方はYoutubeで聴けるのでぜひ。

まずは手話を勉強しようと、ICTの先生が手話の部分を映像化し、みんなで勉強しました。その後、撮影をしてみるといまいち。やってみては、それを電子黒板でみんなで見ては、感想を言い合い、みたいなことを繰り返しました。生徒は、やったことがすぐに映像で見られることにとても興味を持ったようです。何回かすると、背景が必要だとなり、部隊のような背景を作りました。試してみると確かにいい感じ。でも、何か足りない。。。

そうだ、服だ!衣装だ!となり、みんな黒い服を着ることに。ここまで来るのにすでに2か月ほどたっており、服を着て取り直してみると、かなりいい感じ。

次は、同じ場面ばかりだと面白くないということで、生徒の人数を変えて取ってみたり、角度を変えてみたりと色々試し、そのたびに映像でみんなで見ては、ああだこうだと。。。試行錯誤を繰り返し、完成しました。


このプロジェクト、最初は、もっとさらっと行けるかと思ったのですが、思う以上に時間と手間がかかり、また、それ以上に思った以上に、工夫できるもんだと思いました。私の学校の生徒は障がいが重度の子どもが中心なので、自分から話せる生徒は少なく、それでも、同じ構成の授業を繰り返し、撮影していく中で、いろいろと発見がありました。手話はできる子は少ないのですが、同じ曲を何回も行ううちに、手の動きが良くなったり、発音がよくなったりと、効果がありました。


最初の計画では3曲ということでしたが、結局できたのは1曲。その曲をもとに、フィルム祭りを行い、完成をお祝いする会をしました。デジタル教育やプログラミング、簡単じゃないですし、生徒のレベルに合わせようと思うとものすごく難しいのですが、こんなプロジェクトもありだなあと思いました。楽しい勉強でした。

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