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スウェーデンの教育って?!
スウェーデンの首都ストックホルムの公立基礎特別支援学校で教員、主任教員として働く毎日からお伝えする、スウェーデンの教育と特別支援教育、福祉の最新情報。スウェーデンの特別支援教育士資格有り。「医療・福祉・教育・社会がつながるスウェーデンの多様な学校~子どもの発達を支える多職種協働システム」出版。
2025年2月23日日曜日
オンラインセミナー「スウェーデンに学ぶ、成人教育と生涯教育の可能性」のお知らせ
2025年1月4日土曜日
スウェーデンの教育関係法改正、2025年
今年も新たな法改正がいくつか行われるので、それに関して、教育組合のサイトをもとに、まとめながらアップデートしていきたいと思います。
1.成人教育機関の職業教育の新しい法律
2.学校図書館の常任スタッフ設置義務
3.基礎学校の専門特化型教育の恒久制度化
2025年1月2日木曜日
NPO法人 HATI JAPAN 多文化多言語の子ども発達支援
新年あけましておめでとうございます。今年は、できる限り定期的な更新を心掛けていきますので、是非引き続き、足を運んでいただければと思います。今年もよろしくお願いします。
2025年初の投稿は、私が理事をしているNPO団体について紹介したいと思います。私は、日本とスウェーデンで、いくつかの団体に所属しており、日本のこの団体で理事、スウェーデンのコミュニケーション団体で会計をしています。この他にも会費を払う形で参加している団体もあり、どの団体の活動も私がかかわりたい、応援したいと思っている団体ばかりです。理事は、もう2年ほどはしていると思うのですが、団体の活動には、団体設立の直後くらいからかかわっており、真摯な活動を行っている団体であると思います。団体の名前は、「NPO法人 HATI JAPAN 多文化多言語の子ども発達支援」といいます。団体の事務所は東京にあり、昨年夏に帰国した際に、初めて訪問することができました。事業内容は、主に以下になります。
- 外国につながる子どもと保護者への支援:個別に発達の支援をしたり、地域でグループでの支援を行ったりしています。
- 発達支援に関わる施設・専門家に対する助言や情報提供:
- 一般市民を対象とする外国につながる子どもの発達支援に関する研修・情報提供 、調査研究など
- 居場所づくりなど
2024年12月31日火曜日
2024年を振り返って
日本は既に2025年に突入し、スウェーデンも残り数時間で2024年の幕が閉じようとしています。どうしようか迷いながら、今年を振り返って文字にしておこうと思い、書き始めました。2024年は、大荒れに荒れた年で、一言でいえば、「塞翁が馬、苦あれば楽あり、雨降って地固まる」という感じの年であったように思います。2024年の幕開けはアクシデントから始まりました。亡くなった義理の父の家を整理することになっており、訪れた北スウェーデンはマイナス20度で車が動かなくなり、結局何も片付けることなく、帰宅した年明け。ずっと体調が思わしくなかったパートナーに加えて、3月に亡くなった愛犬ヨッシーの闘病生活。病気、病院、事故などが続きました。スウェーデンの医療制度の裏もかなり知ることになり、大変でした。仕事は、学校の仕事に加えて、引き受けたオンラインの講演などもありました。なんとかこなせたものもありましたが、途中からは申し訳ないのですが、お断りしたものも多くあり、大変心苦しく思いました。少し光が見えたのは夏の終わりだったかもしれません。日本へ2週間行けたこともよかったです。そこから、秋学期に突入して、数多くの会議や発表をこなして、12月に入り、2025年に向けての大きな目標も見据えて、先が見えてきて、何とか乗り越えた2024年でした。
そんないろいろあった2024年でしたが、たくさんの素晴らしい出会いにも恵まれ、大きなお仕事も頂くことができましたし、プロジェクトもうまくいき、コミュニケーション団体の会議もうまくいき、振り返れば、素晴らしい出来事の多かった1年であったと思います。この1年を思い出せば、これから、やっていけないことはないのではないかと思っております。2025年は、いよいよ、マスター論文を書き上げること、そして、会社を立ち上げることと、すでにいろいろと動き出しており、頑張っていこうと思っております。ご縁を大切にし、自分の目指すところを忘れずに努力を続けていきますので、2025年も引き続きよろしくお願いします。
2025年が皆様にとって素晴らしい1年となりますように、心より願っております。
AIが作成した画像になります。
2024年12月22日日曜日
スウェーデンの特別支援学校の3年間プロジェクト、KASKについて
昨日から冬休みになりました。やっと少し時間ができて、掃除に断捨離、水泳、読書、編み物、ピアノとやりたいこㇳを満喫しております。今日は、冬休みに入って第一弾ということで、3年間やってきたプロジェクトについて書きたいと思います。今の学校に移って、すぐにこのプロジェクトに参加することが決まり、それとほぼ同時にヘッドティーチャーにもなったので、このプロジェクトの責任者にもなり、今までやってきました。3年間のプロジェクトも今年が最後の3年目で、今、もう一人の先生と一緒に、プロジェクトをまとめた論文を書いています。
このプロジェクトは、スウェーデンの非営利団体である、iFousが行っているプロジェクトで、国内の7つの基礎自治体の支援学校の先生、2大学から3名の研究者がかかわって、総勢170名ほどで行っているプロジェクトになります。私は、ストックホルムの公立の基礎特別支援学校で働いているので、そこからの参加になります。プロジェクトの名前は、「KASK」と頭文字をとって言います。日本語に訳をするのならば、「特別支援学校の知識伝達、共有の使命」という感じでしょうか。簡単に言えば、いかに支援学校の授業をよりよくしていき、知識を教えていくことができるかということになります。
今回のプロジェクトは、アクションリサーチ型を取っており、各学校がそれぞれ、現場の実態に沿ってどんな内容を研究したいかというのを自分たちで出して、それについて取り組むというものです。これに3名の大学の研究者がかかわり、方法などを支援してくれました。研究者は、すべての学校から出てくるものをまとめて、国際的な論文にまとめており、私たちは、現場で行った内容を論文にまとめています。このプロジェクトは、学期に一度大きなセミナーがあり、参加者が一堂に会して、交流したり学びあうというのも大きな特徴で、その際には、基礎自治体のいわゆる教育委員会にあたるような人々も参加しており、その自治体全体で取り組むことも大きなメリットです。
私の学校は、生徒同士のコミュニケーションをいかに増やすかということを課題に取り組んできました。5月の終わりまでに論文を仕上げるべく、頑張ります。