スウェーデンの学校は新学期をどう迎える?始業式と新年度のリアル
昨日は、「新年度の学校はなぜカオスになる?Specialpedagog・特別支援教育の専門家の役割とは」を書きました。読んでくださった方、スウェーデンの学校の新学期ってどんな感じって思われた方もいるかと思います。今日は始業式のリアルをお伝えします。
スウェーデンの学校の新年度は8月に始まる
日本の皆さんがお盆休みに入るころに、スウェーデンの学校の先生は、7週間半ほどの休暇を終えて、職場に戻ってきます。日本は4月はじまりですが、スウェーデンは8月に新しい年度が始まります。
私がスウェーデンで教員を始めたころは、郵便で最初の1週間の予定が送られてきましたが、今はメールもしくは校内連絡のTeamsで送られてきます。新年度が始まる1週間ほど前になると、先生たちはメールやメッセージを確認し、最初の週には何がよていされているのかを確認します。
生徒たちが戻ってくる1週間ほど前に、教員が休みを終えて学校に戻り、研修や会議、準備をします。私の勤務校は、こうした日は8時半から16時半までの7時間。久しぶりに会う同僚たちとの再会を楽しみながら、準備を進めていきます。
スウェーデンの夏休みには宿題がない?!
スウェーデンの子どもたちには、約10週間の長い夏休みがあります。8月が年度始めのスウェーデンでは、夏の長い休みに宿題がありません。8月になると、新しい学年、新しい先生、新しいクラスで学校生活が始まります。
そのため、夏休みの間にたくさんの宿題をこなしてから新学期をという考えがありません。日本の春休みのような感じです。
この違いは、夏休みの過ごし方だけでなく、「新しい学年をどうスタートするか」という学校文化などにも影響しているように思います。
先生たちの歌で始まるスウェーデンの始業式
始業式もちゃんとあります。日本のような感じではないですが、スウェーデンらしい始業式が行われます。
私の勤務する学校は、6歳児のクラスから9年生(日本の中学3年生)までの生徒が通う学校なので、6歳児から6年生までの始業式と、7年生から9年生の始業式に分けて行われます。
最初の始業式は朝8時半から、中学生のは10時15分から、校庭で行われました。6歳児から6年生の始業式では、多くの保護者が子どもを送りながら見に来ていて、校庭は多くの人でにぎわいます。
各クラスの担任の先生がクラスの看板を持って立って、生徒たちは登校するとそこに行きます。時間になると、副校長先生の司会で最初の言葉があり、校長先生の話があり、みんなで歌を歌って、最後に先生が歌を歌いました。大体15分くらいの式です。
中学生の方も似た感じなのですが、先生たちの歌が長かったのと、最後に、クラスごとに「レッドカーペット」の上を歩いて学校に入っていくところがユニークです。その時のにぎやかな感じは、毎年いいなあと思います。15分ほどの式で、短いけれど、「さあ、新しい1年が始まる」という気持ちにさせてくれる式です。
始業式の日から無料の給食があるスウェーデン
日本と違うと感じるのが給食です。
ストックホルム市の公立の学校は、始業式の最初の日からランチが出ます。もちろん無料です。
低学年は学童があり、学校に普段通りいるので、ランチを通常通り食べますが、学童などがない生徒たちも、必ずランチを提供され、ランチルームに行けばランチを食べてから帰ることができます。
始業式の日なので、授業はないですし、時間も短いですが、お昼ご飯無しということはないように、配慮がされています。
始業式の後は「価値教育」の時間
私の勤務校では、始業式の翌日と翌々日は、価値教育の日とされており、クラスで担任とともに、学校生活において大切とされることを学ぶ日になっています。
学校の決まりについて学んだり、友達と交流したりしながら、新しい学年での生活に慣れていくようにします。多くのクラスが遠足などをしたりもします。
新しい集団の中で安心して学校生活を始めるための時間としてとらえているところが、とても興味深いです。価値教育についてもまたご紹介できたらと思います。

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