投稿

新年あけましておめでとうございます

イメージ
 新年あけましておめでとうございます。  昨日見た今年初の太陽です。確か時間は12時過ぎ。日本の母に早速「初日の出」とともに「明るい明るい」と送ると、「そんなに明るいようには見えんが」と帰ってきました。😂😅 今日は、粉雪が舞い散る冬らしい日でした。  新年あけましておめでとうございます。皆様の年越しはいかがでしたでしょうか。私は、のんびりとした年明けで、夫婦そろって、勉強したり本を読んだりしていました。  1月1日は、日本の兄妹とオンライン新年会をしました。私のパートナーは、とにかく朝が弱く、スウェーデン時間10時からの参戦はあきらめ、12時からとしてあったけど、結局13時近くになってやっと人間らしくなり、みんなに挨拶ができました。兄妹4人とその家族と母で、総勢16人でした。  昨年は、コロナウィルスが猛威を振るい、思わぬ年になりましたが、今年はどんな年になるのだろうかと思います。私自身は、今年はスウェーデンにきて20年を迎える年で、一つの節目としてやりたいことがいくつかあり、地道に日常を重ねながらやっていければと思っています。  このブログも、細々とやっていると、思わぬ昔の友人からの連絡があったりするので、月に数回の更新でも続けていこうと思います。もっとスウェーデンの福祉や教育について知りたい方は、ぜひ、インスタグラム、ツイッター、Youtubuチャンネルをご覧ください。Youtubuチャンネルの今年初の動画は、 スヌーズレンの紹介 です。 今年もよろしくお願いします。

子どもがないということは孫もできない:生殖補助医療法成立

  子どもがいないということは、孫もできない。  これは、不妊治療していた時に読んだ本や記事の中で一番心に残っているもの。ある人の手記を読んで、子どもがいないさみしさを乗り越えると、次に孫がいないさみしさがやってくると。きっと、いつか私も体験するのだろうと思います。  つい先日、日本で、生殖補助医療法が成立しました。法律の文面上に旧優生保護法を思い出させるような部分があるということで、私も気になってみていました。結局その部分は変わることなく、法律は成立しました。成立に至った経緯を含めて、あまり詳しくないので、このあたりは、もっと勉強してから、また書けたらと思います。  思い出していたのは、数年前に不妊治療をしていたころのスウェーデンの事情。スウェーデンで、卵子提供が可能になったのは、 2019年1月1日 なのです。もっと早くからやっていそうなイメージがある方、多いのではないかと思います。  私が不妊治療していたころは、卵子提供は国内では可能ではなく、望む人はデンマークやロシアなどに行っていたと思います。代理母はインドとか。あの時期は、スウェーデン転換期だったのだろうと思うのですが、精子提供を受けれる人の枠を拡大する議論、卵子提供の議論、養子縁組の縮小、代理母の議論と、この分野は議論の真っただ中でした。体外受精や顕微授精をしてくれる医療機関も少なく、1年から2年待ちでしたので、順番待ち解消のプロジェクトがあったくらいです。あの当時と比べると、現在は、民営化が進んだこともあり、かなり落ち着いている印象を受けます。  スウェーデンの場合は、国の医療保健の対象でできる体外受精は、 男女共に18歳以上40歳 までとなっており、40歳を超えると、自費で行うことになります。体外受精も何回もできるわけではなく、今までの成功率から計算して、卵子の採取3回までで、可能な体外受精の回数としているレギオン(日本の都道府県レベルにあたる)が多いと思います。私が受けたときは、医療保健適応で税金で行うということで、私たち夫婦の希望というよりは、以下に効率よく行うかに重視が置かれているという印象を受けました。もちろん、無償に近い形でできることは素晴らしいことなのですが。    子どもがないということは孫もできない。たまに思い出すんです。私たちは夫婦の意思で最終的に子どものいない人生を選びました。卵...

学校の予算、削減削減。。。

 先週は金曜日が研修の代休で休みだったので、3連休でした。オンラインの研修やセミナーに参加して、本を読んでと、ゆっくりできました。そして、今日、月曜日。学校で大騒ぎになっていたのが、 来年度の予算、大幅削減 のニュースでした。スウェーデン、教育と福祉は地方自治体が責任を持っています。医療は、都道府県レベルでレギオンといい、教育は、コミューンといいます。で、このコミューンが、来年度の予算をものすごくカットしたという話。昨年度は前に勤務していたコミューンが同様のことをしてました。校長曰く、どこのコミューンも軒並み、予算削減で、傾向は変わらないと。この点は、私も同感。おそらくスウェーデン中同じ傾向のような気がする。 スウェーデンの学校は、学校法が適応されており、外枠の部分は国が法律を通して担っているのですが、中身の予算やどうやって運営するかなどは、各地方自治体と学校に任されており、国からの支援予算は、地方自治体に降り、それが地方自治体で市内の学校に細分化されるという仕組みになっています。そうなると、求められることと、できることの間にギャップが大きくでき、この溝が毎年毎年大きくなっているように感じます。今回の大幅削減も、国の学校への特別予算を組み込んであるはずなのに、それがコミューンを通したら、もらえなくなったとならなかったとか。これに加えて、特別支援学校は生徒が6名卒業するので、大幅に生徒が減ること、近くの私立の学校が新しいクラスを作るので、恐らくそこに生徒が流れてしまうことなども関り、来年度は大変な予算削減に。 どうなるのかなあ。とりあえず、各労働組合が動き出し、今後の対応が決まっていくのですが、あまり期待できそうになく。。。 先週、私立の学校に配布される生徒一人当たりの予算を10%前後とかで削減し、公立学校のほうが多く配分されるようにしたらという案がでていました。これも、実際に働いていると、見える実態に、私立はやはり生徒を選ぶ傾向があり、公立は全ての生徒を受け入れなくてはならず、私立に行ったけどついて行けなくて戻ってくる子もいるし、様々なバックグランドの子たちに対応していくのは大変だし、年によって生徒数も変わるし、様々な面で多少予算が変わってもいいかなあと。この陰にはやっぱり私立の学校が利益を計上しているというのも大きいとは思うけど。 今後の私立の学校に関する展開は見...

スウェーデンの義務教育が5歳からになるかも

 スウェーデンでは、就学前学校(日本の幼稚園や保育園にあたる)の義務化に関する調査がされていたのですが、その報告が今日のニュースでありました。調査開始当時は、3歳からの義務化が検討されていましたが、5歳からの義務化が本格的に議論されていく模様です。  現在のスウェーデンの義務教育開始年齢は6歳で義務教育期間は10年。6歳になったのは2018年なので、まだつい最近です。なので、今回の変更が実現すれば、短期間に義務教育が11年になることになります。  この背景には、スウェーデンの子どもたちの学力の低下、特に言語能力の低下があります。今日のこのニュースと共に大きく報道されたのが、移民の多い地域の子どもたちの6歳児教育開始時の言語能力が十分ではないというものでした。  スウェーデンでは、共働き家庭が多く、みんな就学前学校に通っていると思われがちですが、約6%(22000人ほど)の子どもが就学前学校には通っておらず、通っていない子どもの半分は、外国にルーツを持つ子どもたちなのです。同年齢で比べると、外国にルーツを持つ子どもは83%、スウェーデンの子どもは95%が就学前学校に通っています。この差は、スウェーデン語の習得に大きな影響を与えていると思われます。  家庭でスウェーデン語を聞くことも話すこともなく、就学前学校にも通わず、6歳児教育に通いだせば、他の子どもとの差はとても大きいというのは、想像に難くありません。就学前学校に通うとよいと思われる子どもたちが、実際には通っていないという現実があり、義務ではない現在は、強制することはできません。就学前の段階で、自然な形でスウェーデン語に触れることは、この国で教育を受けるとなれば、とても重要なことであると思います。  この調査では、5歳からの義務化、コミューンが積極的に就学前学校に通っていない子どもを見つけてコンタクトを取ること、3歳になった子どもは全員就学前学校に登録するということなどが提案として挙がっています。  夜のニュースでは、移民の多い地域の子どもが、移民の子ばかりの就学前学校に通い、子ども同士はスウェーデン語を話さず、職員も有資格者でなかったり、スウェーデン語がしっかり話せなかったりしても、義務化することに意味あるのかというようなインタビューがされていました。それでも、集団で日常を過ごし、教育を受ける、保育を受けるという...

スウェーデン学校自治体ランキング

  久しぶりにブログを書こうかなと思った土曜日です。学校を変わり、教える生徒の障害の程度が変わり、コロナの感染状況が悪化し、バタバタしていた毎日、ちょっと落ち着きました。この間に、Youtubeチャンネルを始めたりと、新しいことに挑戦しつつ、改めて、ブログを書くことも力を入れようと思っています。とりあえず、文章は短くてもいいので、更新回数を増やすことを目標にしたいと思います。😅  スウェーデンの教員組合が毎年行っている、スウェーデン学校自治体ランキングがこの間発表されました。スウェーデンには、コミューンと呼ばれる地方自治体が290あり、このレベルが教育と福祉を担っています。都道府県レベルにあたるレギオンは21あり、こちらが道路や医療関係を担当しています。290ある地方自治体を様々なバロメーターで見ていき、順位を毎年出しているのです。 ランキングの下になっているのは、教員組合独自の調査や統計、国の統計局の統計、学校庁の統計などになります。それをもとに、以下の10の指標で見ていきます。 生徒一人当たりの教員配置数  有資格者率 授業への職員数 生徒の学力成績 教員の病気休暇率 教員の給与(公立) 就学前学校の子ども率 9年生の高校入学の関わるメリット値 9年生の高校入学最低基準到達値 高校課程修了率 順位は以下の通り。 上位5自治体 Övertorneå Vadstena Vilhelmina Arvidsjaur Ovanåker 下位5自治体 286. Vansbro 287. Haninge 288. Borlänge 289. Gnesta 290. Tierp どこもあまり有名なところではないので、有名な自治体を見ていくと、 ストックホルム:100位 ウプサラ:216位 ヨーテボリ:180位 マルメ:144位 という感じです。このランキングなんのためかというと、その自治体が前年度と比較し、成長度などを比べたり、教員が働く自治体を選ぶ時の指標にしたり、保護者が学校選びの際の指標にしたりとします。こうした比較は、いろいろ問題や課題もありますが、一つの目安としては、よいのではないかと思って、毎年眺めています。ちなみに、私が住んでいる自治体もはたらいている自治体もあまりランキングはよくなく、救いは、前年度と比べるとよくなっているくらいでしょうか。 と、今日は...

インクルーシブ教育公開研究会に参加して

    オンライン座談会に参加してくださった方から、東京大学大学院教育学研究科付属のバリアフリー教育開発研究センターのインクルーシブ教育公開研究会というのがあるよと教えていただきました。ということで、今日参加して思ったこと、考えたことを書き留めておこうと思います。オンライン開催は、海外在住者にとって、大変ありがたいです。参加したのは以下です。続編が9月26日に行われ、内容は、日本国内のコロナ禍とインクルーシブ教育となるようですので、興味ある方はぜひ。 第11回 インクルーシブ教育公開研究会 コロナ禍のインクルーシブ教育――世界の学校でいま問題となっていること  講師: 崔栄繁 講師は、DPI (Japan National Assembly of Disabled People`s international)日本会議の 崔栄繁さんでした。前半は、そもそもインクルーシブ教育とはという概論の話でした。この部分は新しい内容はなく、大学で勉強した内容に一致するものでした。日本語で日本の状況と照らし合わせながら話を聞けるというのは、勉強になりますし、ユネスコの最新のグローバルエディケーションモニタリング(GEM2020)を取り入れて話してくださるのは、大変勉強になります。GEMレポート2020の中では、 私たちがみんな共通して持っているものは「違い」 であると。その違いには、ジェンダー、年齢、移住地、貧困、ハンディキャップ、民族性、先住民性、言語、宗教、移民や避難民という立場、性的思考や性自認、性表現、投獄経験、信念、態度などがあり、この「違い」を認識し、目を向けるというのは、スウェーデンでは重要な点として伝えられており、「違いは、互いを豊かにする」といわれます。私は、「スウェーデン人と同じようにすること」に努力を図ってきましたが、パートナーに、そんな無駄なことに時間を使う必要はないとよく言われました。私が持っている違いを良さとして、まず自分が捉え、そして、自信をもって生きていくことで、その違いは、多様性として、互いの人生を、社会を豊かにするのでしょう。 正常と異常、特別 ここも重要な点であると感じます。よく大学で議論したなあと思いだして話を聞いていました。何を正常とし、異常とするかは、社会や文化にあり、そこを作っているのは、生きている私たちであ...

モンゴルの自閉症の男の子の絵ー才能と生きる力とは

イメージ
 春からオンラインで話をする会を企画し、最初は不安でしたが、自分の考えを言葉にする機会となり、多くの方とのつながりを生み出してくれました。今日は、そんなつながりが繋いでくれた、モンゴルの自閉症の男の子の絵を紹介したいと思います。  オンラインの会に参加してくれたのは、その昔私の学校に見学に来てくれた方。青年海外協力隊としてモンゴルに派遣される前に勉強したいと訪れてくれました。何ができるかわからないけれど、誰かの役に立ちたいと話す彼女の姿を思い出します。日本での経験を活かし、私の生徒たちに授業をしてくれました。あれから数年たち、オンラインでの会に参加してくれ、 デンマークのアートプロジェクトの写真 をみて、このモンゴルの自閉症の男の子の絵を送ってくれました。  この男の子は、モンゴルでアートのイベントを開き、テレビやニュースでも話題になったとのことです。彼女を通じて、写真の紹介の承諾をいただきました。モンゴルの障害がある子たちも療育を受けているとのことで、その中で、彼の絵の才能を見つけるに至ったとのことです。まだまだ、これからということが多い、モンゴルの障害児の療育・教育事情、いつか詳しく聞きたいです。 大変魅力的な絵です。色使いや構図など、とても素晴らしいと感じます。そして、何より、「生きる力」を感じます。人にはそれぞれ、苦手なこと、得意なことがあり、どんな人にも才能があります。そこに、障害の有無は関係ないのです。彼の絵を描くという才能は、「生きる力」となり、絵から放たれていると感じます。 教育、特別支援教育に関わるものとして、こうしたその子が持つ才能や得意なこと、好きなことを、たくさん見つけてあげて、その子が生きる力をもって生きていける、その生きる力を分け合いながら生きていけるように手助けをできればいいなあと思います。 障がい者の絵の力を信じ、ビジネスとして展開している会社を思い出しました。クリエイターである障がい者と支援員であるアトリエリスタが共同で作品を制作し、市場価格で商品として売っていこうというもの。「 RATTA RATTARR 」という チャレンジドジャパン という会社が運営していて、話をお聞きしてから、もう何年もたっています。一度、連絡を取ってみたいなあと思った日曜の夜です。