2020年8月2日日曜日

モンゴルの自閉症の男の子の絵ー才能と生きる力とは

 春からオンラインで話をする会を企画し、最初は不安でしたが、自分の考えを言葉にする機会となり、多くの方とのつながりを生み出してくれました。今日は、そんなつながりが繋いでくれた、モンゴルの自閉症の男の子の絵を紹介したいと思います。

 オンラインの会に参加してくれたのは、その昔私の学校に見学に来てくれた方。青年海外協力隊としてモンゴルに派遣される前に勉強したいと訪れてくれました。何ができるかわからないけれど、誰かの役に立ちたいと話す彼女の姿を思い出します。日本での経験を活かし、私の生徒たちに授業をしてくれました。あれから数年たち、オンラインでの会に参加してくれ、デンマークのアートプロジェクトの写真をみて、このモンゴルの自閉症の男の子の絵を送ってくれました。

 この男の子は、モンゴルでアートのイベントを開き、テレビやニュースでも話題になったとのことです。彼女を通じて、写真の紹介の承諾をいただきました。モンゴルの障害がある子たちも療育を受けているとのことで、その中で、彼の絵の才能を見つけるに至ったとのことです。まだまだ、これからということが多い、モンゴルの障害児の療育・教育事情、いつか詳しく聞きたいです。






大変魅力的な絵です。色使いや構図など、とても素晴らしいと感じます。そして、何より、「生きる力」を感じます。人にはそれぞれ、苦手なこと、得意なことがあり、どんな人にも才能があります。そこに、障害の有無は関係ないのです。彼の絵を描くという才能は、「生きる力」となり、絵から放たれていると感じます。

教育、特別支援教育に関わるものとして、こうしたその子が持つ才能や得意なこと、好きなことを、たくさん見つけてあげて、その子が生きる力をもって生きていける、その生きる力を分け合いながら生きていけるように手助けをできればいいなあと思います。


障がい者の絵の力を信じ、ビジネスとして展開している会社を思い出しました。クリエイターである障がい者と支援員であるアトリエリスタが共同で作品を制作し、市場価格で商品として売っていこうというもの。「RATTA RATTARR」というチャレンジドジャパンという会社が運営していて、話をお聞きしてから、もう何年もたっています。一度、連絡を取ってみたいなあと思った日曜の夜です。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントをありがとうございます。