6月初旬に「Att låta surfplattan vara barnvakt är okej:タブレットに子守をさせても大丈夫」という新聞記事がありました。多くの親たちは、タブレットや携帯で子どもを遊ばせることに罪悪感を感じる場合が多いがそんな必要はないということでした。疲れ切った土曜日の朝、もう1時間寝るために、子どもにタブレットを渡すのは悪いことでもなんでもないと。
この研究を行ったのは、Malin Bergström(マーリン・バリィストローム)さんで国のメディア研究機関と共に子どもを持つ親たちのIT使用を討論するために行ったそうです。結論を言えば、きちんとルールを決めて使用すれば、問題ないということだと思います。新聞に書かれていた使用に関する親へのガイドは以下のとおり。
保護者として子どものメディアの利用に対してできる援助(元は、Rikshandboken i barnhälsovårdより)
- 何をやったのか、その経験を共有する
- 何を思ったのか、その考えを共有し、何を見たのか、やったのか、経験したのか、その内容を言葉で示してあげる
- 子どもが何を学んだか、それを他の人に伝えられるかといった知識を共有する
- 心配事や疑問は、信頼の置ける人に聞くように教える
- 指導や説明を受けるようにする
- メディアや情報に対して批判的な姿勢を身につけさせる
- メディアがどのようなものか教える
- 広告の目的を教える
- 利用する内容を制限する
- メヂィアの利用時間を制限し、他の活動もするようにする
子どもがタブレットで何をしたのか、そのやっていることややった内容に興味を示し、会話をすることが重要であるとも書かれています。親として、メディアの正しい利用の仕方を教えていくことは、現代の親にとっての大きな課題であると思います。これからの世代は、こうしたメディアとうまく付き合っていけなければ、仕事も難しいし、お金の使用も難しいし、余暇活動も難しいし、社会活動も難しいという時代になっていくと予想されます。小さい頃から、自然な形で触れ、うまく付き合っていく方法を教えていくことが重要なのであろうと思います。記事にも、全面的に禁止するよりも、タブレットフリーゾーンやフリータイムを用いることによって、バランスをとる事が重要であるとあります。また、睡眠は重要なので、夜寝る前の1時間はタブレットフリータイムに適しているともあります。
スウェーデンには、アストリッド・リンドグレーンの物語に出てくる「Bullebyn-idealen ブッレビー理想」というのがあります。今の母親世代などは、ブッレビーという物語に出てくる昔ながらの街並み、生活様式に憧れる、憧れて家を買ったなどという人に会うことがあるくらい、昔ながらの理想の子育て、子育て環境というのが頭に沁み込んでいます。それはそれで素晴らしいと思いますが、現代と寄り添いながら、タブレットもうまく利用しながらというのが、これからの時代には合うのだろうと思いました。10代になってから、ゲームにはまって昼夜逆転といったような生活になるよりは、小さい頃からしっかりと躾の一部に組み込んだ方が効率がいいようにも思います。と、子供のいない私が言う。。。
読んだ新聞記事:DN、20160604、Att låta surfplattan vara barnvakt är okej
初めて訪問したら、この投稿がとても興味深く、コメントを残しています。
返信削除元の新聞記事はスウェデーン語ですか?
読んでみたいと思ったので、リンクなど貼っていただけると嬉しいす。
毛糸玉さん、初めまして。ブログに訪問していただき、ありがとうございます。元の新聞記事は、スウェーデン語になります。スウェーデンの新聞は、お金を払い、ログインしないとネットでは読めないようになっているのです。それで、いつも新聞記事の名前だけ書いておくようにしています。「Att låta surfplattan vara barnvakt är okej」という題をネットで検索していただけるとわかると思います。今後もよろしくお願いします。
削除Reikoさん
削除返信をありがとうございました。
ネットで探してみてみました。スウェーデン語でしたが、翻訳サイトで翻訳して読んでみたところ、おおよそ変な日本語に翻訳されて??でしたが、
Reikoさんの書いてくれた箇条書き部分や説明が大筋だと理解しました。
こちらとも今後ともよろしくお願いします。
毛糸玉さん
削除ネットで見つかってよかったです。私が読むもののほとんどは有料のものなので、リンクの貼り付けが難しいです。他の方は、スウェーデン語から英語に直して読まれる方が多いようです。また、何かありましたら、いつでもコメントくださいね。こちらこそ、今後もよろしくおねがしいます。