2021年7月14日水曜日

書くことは、民主主義

  あっという間に10日間。夏の休暇は、こうして、穏やかに、でも確実に過ぎていくのだなあと感じている今日この頃です。

 夏の間にやろうと思っていることの一つに、昨年の夏に取っていた読み書きのコースの片方のコースの課題をやっていなかったので、それを提出して単位を取ることというのがあります。2コース取っていて、片方は最後のレポート出せたのですが、もう片方は断念し、持ち越したのです。その分をやろうかなと。こうして、後々課題をこなせるから、スウェーデンでフルタイムで働きながら、今までぼちぼち勉強を続けてこれました。(学部や学科によって、多少差があります。)

 読み書きのコースですが、読み書きの発達についてを中心に勉強するコースで、昨年はいっていなかった課題図書が入っており、その中に興味深い内容がありました。それが、タイトルの「書くことは、民主主義」というもの。

 読み書き計算は、学校で教える最も重要なことの一つであるのですが、この書くことというのは、民主主義に参加する土台をつくることにもなっているというもの。スウェーデンの学校で教員をしていると、この民主主義をいかに子どもたちに教え、実感してもらい、年齢と能力に合わせた形で実行してもらうかが、常について回ります。今回のコースでも、書くことと民主主義への参加の重要性が歌われていて、とてもスウェーデンらしいと感じ、また、書くことをこうした視点からとらえることの重要さを思いました。書くことの意味を勉強がてらまとめてみました。

書くことは、コミュニケーションであり、民主主義に参加する基盤であると弁論術と比較しながら、わかりやすく説明がされ、学校で教える基礎的な読み書きでも、この考えをもってして行うことは重要であると改めて思いました。

導入部分で、2017年12月8日にアメリカのオバマ氏の言葉が用いられていました。民主主義の庭と例え、民主主義の価値と社会システムは、決して、ただ手に入るものではないということが強調されています。人々がルールを守り、互いに互いの価値に敬意を払い、社会的平等と自由に価値を見出し、重きを置き、互いの違いに寛容であることが重要であり、このことを常に社会として、会社や学校などのグループとして、個人として、それぞれが、考えていくことが重要であると、私も思います。どこかの部分が欠けても、民主主義は、本当にもろく、形を変えていくのではと思い、スウェーデンの社会で見る、民主主義にかける強い思いというものは、やはりこの国の強さであると感じます。


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