日本滞在中に楽しみにしていたのが、甥っ子姪っ子の成長を眺めることでした。一番小さい甥っ子は、すぐ下の妹の子で4歳。お口が達者でごねてばかりいるので、ついたあだ名は「ごねちゃん」。ごねちゃんは、見ていても面白いし、話をしていても面白いです。
このごねちゃん、保育園の年少さんなのですが、私が日本についてすぐに「七夕お遊戯会」というものがありました。このお遊戯会に関連して、「これはスウェーデンではありえんな。。。」と思ったことがありました。以下、ごねちゃんとの会話から。。。
私:「今日保育園でなにした?」
ごねちゃん:「リバーサルした。」
妹:「お遊戯会のリハーサルやね。」
ごねちゃん:「リバーサルやて。」
と、毎日、今度の土曜日にあるお遊戯会のリハーサルをしてるようです。リバーサルらしいですが。土曜日の午前中に小学校の体育館で行われる、このお遊戯会、私もせっかくなので、見に行くことに。で、お遊戯会には、全員、「浴衣」で参加することになっているとのこと、体が少し小さいごねちゃんに合わせて、浴衣を直すことにしました。
私:「ごねちゃん、ちょっと、こっちきて、浴衣長さ合わせるで。明日お遊戯会で着るでしょ。」
ごねちゃん:「いやや。きいへん。」
私:「みんな、きてくるよ。」
ごねちゃん:「きいへん。Aくん(大好きなお友達)着るって言ってなかったし。先生もそんなこといわなんだ。」
妹:「おにちゃんもみんな着てたでしょ。みんな着てくるよ。」
ごねちゃん:「きいへん、リバーサルで着んかったし。」
と、浴衣は着る気なしで、口ばっかり達者な4歳児は、リハーサルで着なかったと、もっともらしい理由をいい、ああだこうだといいます。ま、着なくてもいいから、長さだけ合わせるかということで浴衣を直し、翌日持っていきました。みんな他の子は、家から着てきていたけど、ごねちゃんは、「着ない」というので、持っていくことに。浴衣を着て歩いている子たちをみても、着ないと。結局、先生に浴衣着ないというのでと、浴衣とごねちゃんを渡すと、さすが、慣れています、さささっと、服を脱がせて、着せてしまい、はいできあがりと。周りには、数名嫌がって泣いている子もいましたが、ごねちゃん、着せられてしまえば、なんてことはない、にこにこと座っていました。
で、私が一番驚いたのが、来ていた子ども、みんな浴衣を着ていたこと。リハーサルで着せることもなく、お便りに書いただけで、これだけみんな浴衣を着せてくることがすごいなあと。岐阜の田舎ですし、みんな兄弟や親せきなどからもらったものがあるにしても、持ってくることが大前提で行われていることに驚きます。こういうのはスウェーデンではないかなあと感じました。下手すると、法に触れるんじゃないかとまで思ってしまったくらいです。
お遊戯をすれば、みんなそれなりに踊れていて、踊れない子がいないことにも驚きました。多少動きが鈍い子や立っているだけの子はいても、大きく外れてできない子はおらず、今年はたまたまとは聞いたけど、それでも、日本だなあと逆カルチャーショックを受けました。日本の子どもたちは、早いうちから集団で動くことを教えられ、机について何かすることを覚えます。スウェーデンの保育園で働いていたころは、なれなくてつらかった外保育ですが、何年もたち、今ならあの教育の良さを感じることができます。均等で、均一な集団をみて、異質だと感じるようになったのは、やはり外国暮らしが長いからなのか、特別支援教育に長くかかわってきたからなのか。。。保育園事情、就学前学校の状況も大変興味深いと思ったお遊戯会でした。
興味深いお話をありがとうございます。
返信削除Cindraさん、ブログを読んで、コメントをくださり、ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
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