2015年10月11日日曜日

スウェーデンの就学前クラスの義務化

 気がつけば、10月も半ばに入ろうとしています。2週続けて土曜に仕事が入っていたので、久しぶりにゆっくりしている週末です。今週は、うちの学校に日本から訪問客があり、3人の日本人の方がいらっしゃいました。再来週も違う方がくるので、結構な頻度だなあと思います。

 この間、就学前クラスに関する調査結果が出たので、それについて書こうと思います。就学前クラス、0年生と呼ばれる6歳児が主に通うクラスがスウェーデンにはあります。幼稚園と学校の間みたいなので、前々から、この1年間の0年生をなくして、義務教育を10年生にするかどうか議論されてきました。現在、スウェーデンの6歳児の96%がこの就学前クラスに通っています。4%はどうしているかというと、1%くらいの6歳児は、1年早く小学1年生をしており、1%くらいは、もう1年幼稚園で過ごしているということで、どこにも所属していない子供は、約2%くらいと考えられます。

 今回の調査では、就学前クラスの形式はそのまま残し、義務化だけを導入するのが良いだろうとなりました。就学前クラスを小学校の中に組むこむとなると、学習時間の調整や到達目標の見直しなどが学校法自体を大きく変更する必要性があるようで、そこまでするよりは、現在の形を残したまま、義務化のみを導入したほうが良いとなった模様です。この点、理解できます。スウェーデンの学校は、大きな改革をしてまだ数年なので、ここでまた、変わるとなると大変だろうと思います。それよりは、義務化のみを導入して様子を見た方が賢いかと。この調査と同時進行で、就学前クラスのカリキュラムの見直しも行われていたはずなので、その程度でいいんじゃないかと思います。


 今回の調査では、高校入学の単位が取れていない生徒には、9年生の後に1年間学校に残って勉強することができるようにしたら良いとか、8年生と9年生で単位が取れない可能性のある生徒には、休みの間の補習授業を提供するとかいう案も含まれていました。


 今後どのような決定がされていくのか興味深いところです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメントをありがとうございます。