以前こちらの投稿で少し書いたのですが、私は、ストックホルム市、そしてスウェーデン最大の特別支援学校でヘッドテーチャーをしています。以前も6年間していて、学校を変わって2年間していなかったのですが、(その間に本を書きました!私の本はこちら。)また、昨年の秋からキャリア教員、ヘッドテーチャーをしています。前の学校よりも何倍も大きく、基礎学校と一緒になっており、ヘッドテーチャーの仕事は、支援学校と基礎学校なので、仕事は多岐にわたります。専門分野は、「生徒の参加と影響、安心した学校生活を送る」という民主主義と価値教育の基盤を築く大変重要なところです。やりがいものすごくありますが、責任と仕事量も半端ないです。今日は、そんなスウェーデンのヘッドテーチャーの仕事について紹介します。おそらく、スウェーデンでヘッドテーチャーしている日本人は、私だけなので、貴重な生の声かなと(笑)思います。
1.ヘッドテーチャーとは
仕事の内容は、少し古い投稿ですが、2016年のものがこのブログにありますので、そちらもぜひ。「スウェーデンの教員のキャリアアップ制度、第一教諭の現状」 こんな仕事と、簡単に言えたらどんなにいいだろうかというのが実際で、仕事の内容は、学校ごとに違えば、人それぞれで、その学校の今年度大切な内容に即して仕事の内容が決まります。私の勤務校は、5人のヘッドテーチャーがいて、生徒の安全、デジタル化教育、数学、特別支援教育、健康と運動の5つの分野を受け持っています。この5人の先生は、国の予算から毎月5000クローネお給料が上乗せされます。これ以外に、ストックホルム市は、独自の「発展教員」もいて、こちらは、学校の予算で月に2000クローネ付き、うちの学校は、上記の5分野に言語分野がついて、6つの発展領域グループのどれかを担当します。この学校内のグループは基礎学校と支援学校の全ての先生が所属して、縦断的に活動し、学校を発展させていきます。
2.キャリアが積みにくい教員
教員は、一度先生になるとなかなかその後のキャリアが積みにくいといわれています。大学院にいくとか、副校長や校長になるという道はあるのですが、その間がなかなかないのです。教員から、次のステップが大きすぎるということから、スウェーデンでよくあったのが、先生をやめて違う職業に移る人で、教員不足を解消するために、2010年の学校改革の時に導入されたのが、このキャリア教員でした。ストックホルム市は、以前より「発展教員」みたいなキャリア教員が導入されていたのですが、その予算は、各学校に任されていたので、学校の経済状態によっては、いない学校も多かったのです。このヘッドテーチャーは、国から予算が付くので、どの学校も何名か雇用することができるようになりました。
3.自分で決める転職
4.研修の準備
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