2023年1月2日月曜日

AAC:拡大代替コミュニケーションとは

 この投稿は、AACについての投稿をまとめて、リライトして、再投稿しています。


 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。2023年が皆様にとって素晴らしい年となりますように願っております。

 今日は、過去のAACについての記事をまとめて書こうと思います。私は、AACの普及活動をしているスウェーデンの非営利団体のボードメンバーとしても活動しており、新年に何を書きたいかなと思ったときに、やはり、AACについて書きたいと思いました。以下はホームページなのですが、オランダのAAC協会が作ったAACについてのインフォメーションビデオが見れます。言葉はオランダ語で、字幕はスウェーデン語なのですが、是非ご覧いただければと思います。

スウェーデンのAAC協会のホームページ


AACを各言語で書くと次のようになります。

英語:AAC:Augumentative Alternative Communication 

スウェーデン語:AKK: Alternativ och Kompletterande Kommunikation 

日本語:拡大代替コミュニケーション

じゃあ、この「拡大代替コミュニケーション」はいったいどんなものなのかと、簡単に言うと、「私たちが普段使っている話し言葉の代わりとなったり、補助したりすることで、誰もがコミュニケーションをとることができる」ものです。多くの人は普段「自分は言葉が話せて素晴らしいなあ」と思うことはあまりないかもしれませんが、「言葉が話せる」ということは、とてもとても素晴らしいことなのです。この「言葉を話すこと」が何らかの理由で難しい場合であっても、地球上の全ての人には、意見表明権があり、コミュニケーションをする権利があるのですが、言葉を話せないとこうした権利がないがしろにされる、そこにいないかのように扱われることは、残念ながら、珍しくありません。スウェーデンの特別支援学校で重度の重複障害児の教育を長らくおこなってきましたが、福祉の国スウェーデンでも、私の生徒たちは、悪気はないけれど、忘れ去られているという経験を何度もしてきました。だからなのか、自分たちから声を上げることを続けていかなければと思って、いろんな人と繋がりながら、団体に関わりながら活動を続けています。

コミュニケーションをする権利は、人間の基本的な権利の一つなのです。スウェーデンでよく言われる、私の大好きな言葉にこんな言葉があります。

「Alla kan inte tala, men alla kan kommunicera. 

(すべての人が話すことはできないけれど、

すべての人がコミュニケーションをすることはできます。)」

その人に合ったコミュニケーション方法が確立され、その方法を習得する機会が保障されていけば、どんな人もコミュニケーションをとることができます。このことにより、社会への参加の機会を持ち、広めていくことができ、より人間らしい、豊かな生活を誰もが営むことができるのです。


生徒の一人が使っていたコミュニケーション機器。

このブログでAACについての記事はいかになります。

AAC拡大代替コミュニケーションの種類

スウェーデン・ウプサラ広域行政体の「支援のための手話」を学べるサイト

かなり過去の投稿になりますが、

PODDを学んだヨーテボリ研修

コミュニケーション福祉センターでの会議


日本でこのAACについて広めていく活動をいつかしたいと思っています。日本ですでに活動している方や興味がある方、ぜひ、ご連絡をくださるとうれしく思います。このコミュニケーションが権利であるということ、もっともっと伝えていきたいと思っており、何か今年はできたらいいなあと思う新年です。

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