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スウェーデンのディスレクシアを学ぶ

 イースター休暇最終日の朝、学校の仕事が山積みだ、明日の会議の準備をしなければと思いながらも、達成感を感じてもいます。3月は大変忙しい月だったので、無事にすべての日程が終わりほっとしています。昨日は、友人宅で久しぶりにお食事会兼お茶会。久しぶりに会う人、ゆっくりあって話がしたいと思っていた人と会い、美味しい食事やお菓子と共におしゃべりに花が咲きました。こういう時間って、本当大切だと思いました。  イースター休暇に合わせて日本から来てくれたのは、大学時代の恩師。大学時代もお世話になり、卒業してからもお世話になり、こっちにきてスウェーデンの教員免許を書き換える時にもお世話になりと、とにかくお世話になった恩師です。先生の研究室には入っていませんでしたが、なぜか縁のあった恩師が、20年という歳月を経て、スウェーデンにきてくれて会えたことをとても嬉しく思いました。  先生の今回の訪問のテーマは、ディスレクシア。まだまだ日本では知られていないほうの障害に当たるのではないかと思います。スウェーデンは、現国王がこの障害を持っていることでも知られており、ビクトリア皇太女、カール・フィリップ王子も同じ障害を持っています。また、一部では、マデレーン王女も読むのは苦労したという報道がされています。カール・フィリップ王子は、スウェーデンのディスレクシア協会の活動にも関わっています。    その昔、わたしが学生だった頃には、ディスレクシアは日本語使用者では、ほとんどいない、現れない障害だと言われていました。言語によって出現率が変わってくる障害で、英語やフランス語などは現れやすく、イタリア語は少ないと言われています。日本語も然り。しかし、近年、やはり読み書きに障害を持った人が多くいるということがわかってきました。2年ほど前に読み書き障害のコースを大学でとったので、多少知識はあったものの、日本の状況については全く知りませんでしたし、わたしが教えているこどもには読み書きをしている子がいないので、今回先生に同行して大変いろんなことを考えさせられ、学びました。  何より、こころが痛むのが、ディスレクシアの障害を持ったこどもは、知的な障害がなく、授業中もおとなしく座っているため、発達障害の中でもADHDや自閉症と比べると発見が遅れる傾向にあること、ばかな子、できない子とみなされ、自分も...