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学校検査局のインタビュー

 いよいよ数週間後に迫った日本の姉妹校訪問と卒業させる2名の生徒の準備、年度末の仕事と忙しくしています。そんな忙しい5月、うちの学校に学校検査局の訪問がありました。スウェーデンの学校では、たいてい5年に1回くらいの割合で、この学校検査局が回ってきて、ちゃんと学校運営がされているか検査されます。日本の教育委員会の主事訪問とかに似ていると思います。(今もやっているかとかは不明ですが。。。)今後は3年に1回となるようです。  まず、何月くらいに来るかという話があり、その後、日にちが決まってきます。毎回、わざとかなと思うくらい、ぎりぎりにしかこの訪問の日程がわかりません。事前に提出する書類は山のようにあり、私が関わるのは生徒の個人年間発達計画表くらいで、普通に学校運営が行われていれば、提出書類に慌てる必要はありません。が、毎回、何かしらの書類が足りない。。。学校全体への訪問になるので、うちは、小学校3年までの学校が2校、それぞれに学童があり、特別支援学校は3つに分かれており、学童があるので、学校運営計画表一つとっても9?くらいあります。  学校規模によりますが、私の働いているような小規模の特別支援学校の高等部は午後の授業見学と教員へのインタビューのみです。インタビューが可能な生徒がいる場合は、生徒へのインタビューなども入ります。私も授業を見せ、案内をして、インタビューを受けました。前回の訪問の時は大学に入っていたので、今回は、なんと初インタビュー。問題点も含めて、色々と話をしました。それぞれの先生の考え方もわかり、たのしかったです。  小中学部の義務教育よりも緩やかになっている高等部は、質問内容もそれほど圧迫感なく、ゆるりと終わり、時間も早めに終わりました。さらに必要な書類の提出などがあれば、それを求められ、その後最終的な判断がくだされ、改善点などが提示されます。コミューンの学校運営の場合、責任はコミューンにあるので、最終的な改善点などはそっちに回されます。そして、またそれが降りてきて、改善点をいついつまでに直すようにとかいわれ、その改善方法や案、経過を報告したりします。  今回はどんなところを指摘されるか興味があります。そういうところを直しながら、より良い学校にしていければと思います。

女性が動かすスウェーデンの政治

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 気がつけば、5月になっていました。スウェーデンの学校の5月は、行事に終われる月なので、私も毎週のように行事が入っており、その計画と準備で忙しくしています。日本の姉妹校訪問も近づき、準備も佳境に入ってきています。  つい最近ふと思ったのが、前政府の連立4政党の党首が全て女性になって、政権を握ったら、スウェーデンはどんな国になるんだろうかというもの。  もうご存知の方も多いと思うのですが、つい最近キリスト教民主党の党首に、こちらの女性がなりました。エッバ・ブッシュ・トール(Ebba Busch Thor)さん。彼女、今までも時折若手のエース的存在で取り上げられてきており、今回、党首交代となったときに、現在妊娠中であることが党首になることへの問題にはならないという発言をしたことでも話題を呼びました。 写真:キリスト教民主党のホームページより  そして、前にブログでも紹介した中央党の党首、アニー・ローブ(Annie Lööf)さん。こちらも4月の半ばに現在妊娠中で秋頃お母さんになることを発表しました。 写真:中央党のホームページより  前首相の後をついで、穏健党の党首になったのが、こちら。アンナ・シンバリィ・バトラー(Anna Kinberg Batra)さん。女の子のお子さんがいるお母さんです。 写真:穏健党のホームページより 連立で組んでいくかどうかは別問題としても、残りは自由党のみ。こちらも党首交代といわれているので、例えば、この方、ブリギッタ・オルソン(Brigitta Ohlsson)さんなんかがなれば、いよいよ女性の党首がそろいます。彼女は、しばらく育児休暇をとっていて、4月に政治に復帰したばかり。 写真:自由党のホームページより こんな女性の党首が4人そろって野党として活躍したら、スウェーデンの政治はどんなふうになるのかなあと思います。どの方も、家庭を持ち、子供を産み、育てている(育てようとしている)ところもすごいなあと思います。そんな日が来るか来ないかはわからないけれど、こうして年齢、性別に関わらず、活躍できるというのは良いことであると思います。