質低下が危惧されるスウェーデンの学童保育
楽しい時間はあっという間に過ぎて、主人は仕事の戻り、私の夏の休暇も残り2週間となりました。やりたいことリスト、やっておくといいことリストがまったくといっていいほど消化されておらず、ちょっと焦っております。この2週間で、秋学期の準備と引き受けてある仕事を片付け、家の掃除を少しできたらと思っているところです。 スウェーデンは共働きが基本なので、多くの子どもが6歳児教育が始まり学校教育に関わるようになると、学童保育にも通います。ほとんどの場合、学校が併設して学童を持っているので、というか、学校が同じ組織内で学童を運営しているので、子どもはそのまま学校に残っている形になります。その昔は、学童はもっと学童として個別に運営されていた時代もあるようですが、今ではすっかり学校教育に組織上は吸収されており、学童の先生は、日中は学校教育に何らかの形で関わっている場合が多くあります。これに関して、学童の先生側からは、不満の声も聞こえますし、学童の質の低下も叫ばれるようになりました。 スウェーデンの学童の先生方は、「Fritidspedagog」という「学童の先生」の資格があり、大学で、120ポイントから180ポイント(フルタイムの学生で1年半くらい)勉強します。最初は免許が出なかった学童の先生ですが、現在は、教師と同じように免許が出ます。私の印象としては、見た目の仕事や周りからの話で感じる学童の先生の立場は、大学での勉強からするとかなり低いように思います。残念なことですが、子どものおもりをしている人たちと言う印象があるように感じます。 そのためかどうかわからないのですが、 学童の先生一人あたりの子どもの数がかなり増えている 資格のない学童の先生が増えている と新聞にありました。1990年には、学童で働く大人一人あたりの子どもの数は、 7.5人 だったのにたいして、2014年には 12.9人 と5人も増えています。パーセンテージにして、34%増だということで、かなり増えています。スウェーデンで学童に通う6歳から12歳の子どもは、42万5900人ほど。1グループの子どもの数は、40人前後となっています。学童によっては、100人を1グループで見ているところも。 資格のない学童の先生も増えており、大学で学んだ学童の先生の割合は、統計ととり始めて最低の56%...