スウェーデンの教育制度の中で、私が良くないと思っているものについて書こうと思う。たくさんあるけど、その中でも、おそらく教育の質を下げた大きな要因の一つになるのがこれだと思う。
研修制度の不平等!
日本の場合、新任で教員になると新任研修、3年目研修といった研修がついて回るようです。実際に受けたわけではないので、ここからは想像ですが、おそらく、市や県の教育委員会が中心となって行っていると思います。これらは、私の想像ではどの先生も受けることができる、と思います。(補足説明が可能な方、よろしくお願いします。)
これに対して、スウェーデンの研修で不平等だとおもうのが、近年Skolverketが出している様々な研修。大体、半年から数ヶ月前に募集がかかり、それに応募します。例えば、私が行く予定だった新しい学校法とカリキュラムに関する研修も応募したけど、抽選になり、結局ボツ。この間は、いじめとかに関する研修。これは私が行く予定ではなかったけど、これも抽選でボツ。
おいおい、教育の可能性を抽選でこの国は決めるのか!
望む学校のみではなく、(望んでもいけていませんが)全国すべての学校に同じ研修を行うべきではないのか!
ただでさえ、教育格差が広がる昨今、こんな風に格差を政府がつくってどうする!
と叫びたくなります。
この制度いまいちだと思う。スウェーデンの教育の質をあげようとおもったら、今ものすごく不均等になっている教育の質をあげるために、できるかぎりこういった研修をすべての学校の教員に行うほうがいいのではないかと思う。
違うものの見方を書けば、こういった研修が行われるようになっただけでもいいのかもしれない。。。その昔は、こういう研修もまったく声をきかなかった。。。じゃあ、研修はどうなっていたのかというと、各学校が思うことをやっていたし、コミューンで何かあれば、それをとりあげるといった、まったく統一感のない研修を行っていた。これは今も同じで、自分たちの必要だと思う研修を受けられるのでよいのですが、予算があまりないのが欠点。国が行うというのは、予算のつき方が変わるので、大きい。
あとは、研修がない分、近年、配布される資料が半端じゃなくなった。ちょっと落ち着いたけど、ここ数年、何冊も政府関係の資料を読んだので、こういうのを読んでいればそれなりに知識ははいるけど、実際に学校で生かしていく、教育に生かそうと思うと、もう少し工夫が必要かとも。
それにしても、抽選で外れ続けているうちの学校は、どうなるんだろうか。うーん。