この7月1日から、日本の幼稚園や保育園にあたる、スウェーデンの就学前学校で、デジタル機器の使用が義務化になりました。これに合わせて、当然のことながら、心理学者などが、早期にデジタル機器を使用し始めることに対する危険性、とくにあまりどのような影響をもたらすかということに関して研究が進んでいないということで、今回のカリキュラムの改訂をに警鐘を鳴らしています。
小中学校にあたる基礎学校においてのデジタル教育の義務化はすでに始まっています。今回は、就学前学校においての改訂ということで、義務教育の学校のようにTeknikという時間があって、プログラミングを教えるといったような明確な定義はされていません。では、どのように書かれているかというと、
「コミュニケーションや、何かを創造したり、作成をしたりするときに、成長や学びを促す方法で、子どもたちがデジタル機器を使用するように」
といったような感じで、このデジタル機器の導入によるコストなどについても特に上がっていないようですし、大きな変化を求めるというよりは、もうすでに現場で使われているデジタル機器を引き続き、より教育に生かす形で使用していくというようなイメージを受けます。私が気になっているのは、これに合わせて、少し前にでた学校庁のネットの研修。就学前学校向けのなので、おそらく私の現場にも合うのじゃないかと。少し時間ができたら、ゆっくり見てみようと思います。
話を戻して、今のところ、低年齢の子どもがデジタル機器を長く使用することにはよい影響がないというのは、私でも理解できるところで、子どもたちには、機械の前でじっとしていることよりも、人と触れ合うこと、子ども同士で遊んで社会性を身に着けること、創造性豊かに遊ぶこと、体を動かすこと、そうしたことで、自分とその世界を学んでいくことなどが重要であると思います。そんなこの子たちが住む、学ぶ世界には、デジタル機器が存在するので、長く使用する必要はなく、就学前教育の中で教員により教育的使用の意図を明確にして、適切に使用していくことは、私はよいことであると思います。家庭での使用時間を考えると確かに園ではやめてくれっていう親の気持ちもわからないではないのですが、上手に使用する方法を模索していく必要性は、あるかと思います。
就学前学校でのデジタル機器の使用、今後も注目していきたいところです。
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