2018年11月2日金曜日

2年で1800件ースウェーデンの障がい児者グループホーム

 2年で1800件、これを多いとみるか少ないとみるか。この数を聞いてピンとくる人はおそらくいないでしょうが、これ、ここ2年間で、スウェーデンのグループホームに関してIVO (Inspektionen för vård och omsorgの略で、誰でも、福祉医療機関の不正や管理不足などを訴えることができるスウェーデンの機関)という監査機関に届けられた件数です。このうち、

500件が深刻なもの
21件が死亡事故
30件が性的なもの

とあります。この件に関して、数日前に、スウェーデン国営放送がドキュメンタリー実録番組を流しました。スウェーデン語ですが、気になる方はここで見れます。この数は、監査局への連絡があった件数なので、実際に現場で起こっている数はこの倍はある気はします。これとは別にスウェーデンには、現場側が間違ったことを行った場合には、Lex Sarahというのがあり、そこに自己申請します。

 昨日、Noteにも書いたのですが、テレビの放送では、上記の3件から1例ずつ取り上げて放送されていました。レポーターの女性、問い詰め方がプロって感じで、インタビューされている責任者たち、辛そうでしたが、それ以上につらいのが、当事者とその家族です。いまだにあるんだという感じで聞いていたのが、死亡事故の件。コミューンの運営のショートスティの施設で、職員の中に働かない人がいて、事故がおきたとき、数上ではきちんと職員がいたのに、実際には働いていなかったため、子どもが入浴中におぼれて死亡するという事故。泣けます。ほんとに。こんなことでなくなっていい命ってあるのだろうかと。

 2年で1800件、1年で900件、1か月に75件、1日に約3件。多すぎます。完璧な人間はいないと思っている私ですが、間違いを起こしてしまうこともありますが、それでも、そんなに多くもないグループホームでこれだけの数ってと思ってしまいます。変わっていってほしいと心から思います。亡くなった尊い命を思いながら。

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