2016年6月23日木曜日

発達障害を持ったパートナーと暮らすコツ

 夏季休暇に入り、朝ゆっくり起きるようになり、「ああ、休みなんだ」と思ったりしています。溜まっていた書類を整理したり、読みたい本を出してきたりして、休みを満喫中。本当なら、外で満喫したいところですが、花粉症がひどく、特に雑草の花粉に弱いので、今はちょっとでも外にいると身体中痒くなる感じで、ちょっと残念です。

 昨日から始まった新しいDNのシリーズ「発達障害と対人関係」が興味深いです。第1回目は「パートナーと障害」と題されていて、パートナー共にADHDという方が登場。二人が一緒に暮らしていくためのルールが紹介されていました。


  • 日曜日(日曜日がダメな場合は、土曜日か金曜日):翌週の調整と計画を立てる。
  • 掃除:1週間に1回、一緒に掃除をする。
  • 皿洗い:自分で使った食器は自分で洗う。一緒に夕食を作った時は一緒に洗う。
  • 喧嘩:1週間に1回、お互いに納得できないことを話し合う。(水曜日の18時と決まっている。)
  • 一緒に過ごす:1週間に1回デートをする。映画を見に行ったり、ランチを食べに行ったり。。。


 ADHD(注意欠陥多動性障害)の障害を持っていると、日常生活で普通に行っているようなことを計画して実行することが困難である場合が多くあります。いつも思うのですが、日常生活と簡単に言うけれど、実はかなり複雑で、服を洗って干してタンスにしまうとか、冬の服は片付けて夏服にするとか、ボタンが取れたらつけるとか、新しい服を買うとか、夕食のメニューを考えるとか、材料を買うとか、予算に合わせてお金を使うとか、ゴミを出すとか、掃除をするとか、期限までにお金を払うとか、数えだしたらきりがないくらい色んなことをしなければいけません。一人でするのも大変だけど、パートナーがいれば、一緒に暮らしていくことも実はとても大変です。

 記事では、女性の方がADHDで、男性の方はどちらかというと ADDとあります。パートナーの片方が障害を持っていれば、持ってない方が、かなりの部分を背負ってやっている場合が多いと書かれています。障害の有無にかかわらず、夫婦というのは、お互いに補いながら生活をしていると思いますが、どちらかに過剰に負担がかかるのは、大変です。しかし、この方たちのように、両方が障害を持っていれば、お互いの状況が理解できる反面、実際に関係を維持していくのは、やはり大変であると思います。

 そんな二人が一緒に暮らしていくために作ったルール、いいなあと思いました。特に、喧嘩の部分とデートの部分。記事の中で印象的だったのが、喧嘩をするときは大抵疲れている時だと。障害があるゆえに、仕事でも苦労することが多くあると思います。家に帰ってくると、何もしたくないくらい疲れている時も多く、そんな時はちょっとしたことでイラッとくるものです。それを回避するための、週1の喧嘩ルール。水曜日に1時間と決まっているそうです。デートのルールも、障害ゆえに、計画を立てることが苦手で、普段の生活に追われて一人の時間を過ごしがちだからこそ、週1回二人で何かする時間を持つことを習慣づけるのは、良いと思いました。


 普通の人は普通に行っていることかもしれないけれど、明確にルールとして、お互いに認識して生活することによって、生きやすくし、二人での生活を維持していこうという二人の姿勢には学ぶ部分が多くあると感じました。


読んだ記事:DN, 2016-06-21, Insidan, "Neuropsykiatri oh relationer, Vi behöver strukturer för att kärleken ska hålla"

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