スウェーデンの支援学校で算数のスクリーニング

  また、あっという間に1週間が過ぎました。スウェーデンは、今週末に控えた4年に1回の選挙一色です。

 勤務校は、今週はテーマの週間で、普段の時間割から離れて、全校で「生徒の能力」というテーマ週間でした。このテーマは、年度始まりに、その学年にとって必要と思われる能力に関して集中的に学ぶ週間です。健康、体、精神の健康、ネットとの付き合い方といった部分から、パソコンの使い方、メールの出し方、仲間との関係づくり、などなど、様々な学びのための基本能力を学びました。

 これに合わせて、私は4クラスで、算数のスクリーニングを行いました。


そもそも「スクリーニング」って?

 「スクリーニング」という言葉を、もしかすると聞きなれない方もいるかもしれませんので、少しだけ説明をします。

 学校で行われるスクリーニングは、子どもたちの学習の学びの状況を把握し、どのような支援や指導が必要なのかを考えるために行われます。

 スウェーデンでは、低学年の読み書き計算のスクリーニングが義務付けられており、学校庁より教材が出ています。支援学校は、教科学習の生徒に限り、1年と3年で算数とスウェーデン語のスクリーニングを行うことが義務付けられています。

 スウェーデンのスクリーニングは、個別に行われるものもあれば、クラスや集団で行うものもあります。結果により行われる支援や指導も、個別、集団、クラス全体に行われるものとあります。


算数のスクリーニング

 今回私が行ったのは、算数に関するスクリーニングで、子どもたちが算数のどの部分を理解しているのか、どこでつまずいているのかなどを確認します。

 スクリーニングは、ただ単に「できる・できない」を見るためのもではなく、結果をもとに、その後の授業につなげていくことが最も大切です。

 このため、スウェーデンの多くの学校では、秋学期の初めにこのようなスクリーニングを行い、授業の内容や進め方などを、子どもたちの実態に合わせます。

 今回のスクリーニングは、算数のデジタル教材の会社とストックホルム市が連携し、ストックホルムの公立の学校で推奨されているもので、基礎学校は数理解に関してのスクリーニングを、支援学校は、支援学校のスクリーニングの教材を用いました。


まずは「準備」が大切

 実際にスクリーニングを行う前に、いくつか準備がありました。今回のスクリーニングはデジタル教材を用いたので、Ipadもしくはパソコンで行うため、支援学校の全生徒のIpadを確認し、パソコンは高学年のクラスに準備をお願いしました。

 必要なプログラムが入っているかに加えて、ストックホルム市は、ログインする共通のアプリがあり、これがきちんとインストールされていて、ログインできるかも確認する必要がありました。

 7から9年生の2クラスは、集団で行いますが、他のクラスは1対1で行うので、それぞれの授業の準備もしました。


スクリーニングの実施

 今週は4クラスのスクリーニングをしました。支援学校のスクリーニングは、秋学期は低学年、中学年、高学年に分かれ、それぞれが3段階あります。そのうちのどれをまず行うかを担任の先生と相談しました。

 予想よりはるかに、子どもたちは楽しそうに算数の課題を行っていました。クラス全員の結果が出たら、担任と共に分析をし、その後の授業につなげていきます。


 スクリーニングは、結果を出して終わりではありません。ここからがスタートです。Specialpedagogとして、子どもたちの学びを支えるために、こうした「見る・考える・つなげる」仕事も大切にしていきたいと思います。

 

ストックホルムの街並み

 

























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