2018年10月15日月曜日

スウェーデンの特別支援学校の卒後

 秋晴れの美しい日が続いている、こちらスウェーデン。昨日は友人とキノコ狩りにでかけ、キノコはあんまり見つからなかったけど、美しい湖でお茶して話して、太陽の日に当たり、満喫です。

 今年は、受け持ちの生徒のうち3名が4年生。スウェーデンの特別支援学校の高等部は、4年制なのです。ということで、秋学期も中盤に入り、就労継続支援B型に当たる施設に連絡をとり、これから数週間、見学に行きます。先週も1件。今週も1件、来週は2件、秋休みをはさんで、もう1件すでに予約済み。今後、最低でも3件見に行く予定です。受け持ちの生徒は、4年間受け持ってきた生徒たちで、できる限り、よい形で見送ってあげたいと心から思っています。

 スウェーデンでも障がいがある生徒たちの就職は大変厳しく、年々、就労よりも、こういった就労継続支援B型施設への就職が増えています。できる限り、様々な支援を受けて、仕事をできる人は仕事をしたほうがいいのですが、簡単にはいかないのが現状です。


 話を戻して、見学予約の電話をすると、いろいろと生徒のことも聞かれますが、時期的に早いこともあり、

「長年受け持ってきた生徒でしょ。」

と言ってくれる方もいて、そうなんですと。秋学期に数件候補地をみてまわり、2か所くらいで、試しに1週間ほど通って、最終的に1か所に決めたいと思っていますと。こういった施設は、若い20歳くらいの人から70歳くらいまで通うし、施設によって方向性もあるし、建物の作りや立地など、様々なことを考慮して、生徒にとって最善の場所を選んでいきたいと思っています。といっても、ストックホルムくらい大きなコミューンでない限り、選択肢はそんなになくて、見に行く数もそうないのですが。

 こういった機会でもないと、なかなか見に行けないということもあり、見学自体は楽しみです。また、報告できればと思います。

2018年10月8日月曜日

シリア人の同僚

 今年度、うちの学校には、5人のシリア人の同僚がきました。多分、政府の政策で、(って、こうやって書くと結構わかっていないことに気づく。。。😅😅😅)職業訓練とSFIが半分半分になっているそうです。スウェーデンに来て数年の方が中心で、いろんな職場に派遣?されてるようです。私にも一人シリア人の同僚ができました。うれしいです。その方に今日質問をされました。

「何年くらいで、すらすらスウェーデン語書けるようになった?」

と。結構難しい質問です。はっきり覚えてないし。。。パソコンだといいのだけど、結構手書きもあって、そういう時は綴りとか、いまいちだったし、前置詞もいまいちだったし。そのたびに同僚に聞いては教えてもらい、前置詞なんかは、同僚たちが議論し始めてしまって、結局どっちでもいいのかとなったり。今では楽しい思い出です。

質問には、

「もう17年住んでいるから、8年目くらいからかな、楽になったの」

と答えました。この方も働きだした8月ごろは、スウェーデン語が分からなくて大変だったけど、今は、理解はよくできると話してくれました。少しずつでいいと思うと話しました。聞けるようになって、話せるようになって、読み書きが最後のような気がします。

私は、スウェーデン人がほとんどの職場で働き続けているので、いろいろと学ぶことがあって、興味深いです。スウェーデン語が分からなくても、本当によく頑張っていると思います。学校で働いて、そのあと、夕方から学校でスウェーデン語を学ぶそうで、ほとんどの方が家族がいるので、そういう中で、みんなよく頑張っていると思います。


2018年10月7日日曜日

ハビリテーリングの特別支援専門教員

 
 前回から間が空きましたが、ハビリテーリングの特別支援専門教員の話を少し。ハビリテーリングの仕事は、実は私もいつかついてみたいなあと思っている仕事の一つ。その昔は人気があって、なるのが難しい仕事でした。しかし、ここ数年、教員の給与があがり、同じ専門職でも、学校で働くか、ハビリテーリングで働くかでかなりの給与格差が出るようになり、最近はなり手が少ないという話。このことは、フェイスブックのグループでも話題になって、下手すると5000クローネから10000クローネくらい変わってくるので、そうなると、なかなかなる人がいないらしい。

 で、あるハビリテーリングでは、特別支援専門教員を配置無しことにしたとか。なんど、募集をかけても、応募はあっても、給与で折り合いがつかないので、ついに雇わないことにしたと。日本の都道府県区分にあたるラーンスティングはお給料が良くないことで、とにかく有名。ハビリテーリングもその管轄なので、今後も給与が上がる見込みは少ない。残念だなあ。

 これに輪をかけるような裏事情を教えてくれたのですが、給与が担当件数、訪問件数に比例するらしい。何件受け持って、何件訪問したか。でも、これって、不平等だと思う。うちのあたりを担当する場合、行きかえりに2時間かかってしまうために、1日に回れる件数に限りがあり、そういうことで給与が変わるって、どうなんだろうか。なんだか、彼らのおかれている状況の大変さをおもうと、同情してしまいました。それでも、心理学者にソーシャルワーカー、PT、OTなどが集まった専門集団で働くことは魅力的であると、働きたいというかたも大勢いると。こういう専門職は、うちの生徒たちにとって、とても重要なので、なんとかそれに見合う給与と労働環境をと願うばかりです。