2018年7月11日水曜日

スウェーデンの登校できない自閉症・アスペルガーの子どもたち

 スウェーデンの自閉症・アスペルガー症候群協会の最新のアンケートによれば、実に52%の保護者が学校の環境に問題があることにより、登校を拒否していると回答しています。2016年に比べると6%増えたとあり、発達障害系の障がいがある生徒は、より厳しい学校生活を送っているといえます。少しずつ改善されてるとすれば、多少状況が良くなってもいいものですが、悪化しているというのは心が痛みます。

「問題のある欠席の多い生徒」というカテゴリー

 スウェーデンで学校に登校できない子どものことが話題になるようになったのは、学校改革があった2011年の数年後ではないかと思い出しています。(その前にももちろん学校に登校しない子どもはいましたが、今ほど問題視されてはいなかったのです。)最初のうちは、いろんな呼び名があったのですが、最近の適切とされるいい方は、「問題のある欠席の多い生徒」というもの。風邪や家族旅行といったような単純な欠席理由ではなく、何らかの問題を抱えて欠席率が20%を超えると問題のある欠席の多い生徒となります。そして、多くの発達障害の生徒が含まれています。

どの子にも適した学習環境を構築するモデル

 スウェーデンには、特別支援教育を統括している機関があり、そこがどの子にも適した学習環境を構築するためのモデルを出しています。大きく分けると
  • 社会的環境
  • 身体的環境
  • 教育的環境
の3つに分かれています。これは教室環境だけを意味しているのではなく、学校生活全体において、社会的、身体的、教育的環境を見直すことにより、適した学びの環境を構築することを目指しています。それぞれの環境には、詳しくどんなことを改善していくというかという提案があります。これ、いいと思うのですが、使うか使わないかは学校次第だし、教師一人では実行できない部分もあるので、学校ぐるみ、校長もとなると、やっぱり、どの学校もやっているとは思えない。

問題化されていて、よく話題としても聞くし、変えていくためのモデルもあるけれど、どの子にも適した学習環境がどの学校にもあるようになるには、まだまだ時間がかかりそうです。








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