2016年7月14日木曜日

デンマークの特別支援教育を学ぶ

 北欧やスカンジナビアとひとくくりにされがちですが、結構違いのある北欧諸国。スウェーデンの教育は、それなりに詳しいつもりですが、デンマークやノルウェーの教育についてはあまり知りません。フィンランドは、よくスウェーデンとの引き合いに出されるので、デンマークやノルウェーよりは知っているかも。

 そんなお隣の国、デンマークから、デンマークの特別支援学校で働いている日本人の方が、遊びに来てくれました。連絡を頂いた時は、「えー、いるんだー」と驚きと喜びでいっぱいになり、メールですでに質問してしまいました。主人が、「そんなによく話すことがあるねえ。ブラーブラーブラー」とか言ってましたが、久しぶりに、日本語をたくさん話し、自分の興味のあることを同じように興味を持って話し、聞いてくださる方との楽しい時間を過ごしました。

 デンマークの実情を聞き、驚いたことは、


  • 「特別支援学校」という学校区分がなく、インクルーシブが進んでいると聞いていたが、そうではなかったこと。
  • 特別支援学校が、日本と同じように障害種別であったこと。スウェーデンは、障害種別は、基本的に聾学校のみです。
  • 給食がなかったこと。その理由が、どうも移民の増加にあること。
  • 特別支援学校で働く職員の職種が、スウェーデンより多くあること。デンマーク語や数学を教えることができる先生、芸術系の科目などを教える先生、アシスタントに近い職員、毎日所属が変わるフリーに近い先生に加えて、2年で習得できる1科目のみを教える先生もいるようで、現在のスウェーデンよりも職種が多くありました。
  • クラスに複数先生がいること。これはいいなあと思いました。私は、先生一人にアシスタントがつくので、なかなか教育的方針を詳しく話せる人がいません。
  • うちの学校よりも、トレーニングをしっかり行っていたこと。学校がTeacchを採用しているということで、うちの学校よりも学校の方針に統一性がありました。うちは、重度の障害を持った子が通う学校で、その障害は様々で、方針も先生によってかなり変わります。教材の話にトレーニング、アセスメントの話などを色々きいて、アドバイスを的確にくださるので、すごく感動してしまいました。いろいろ行き詰まっていたので、「ああ〜間違ってなかったんだ」とか、「そうか、そうすればいいんだ」とか、本当に勉強になりました。


他にもたくさん教えてもらって、お隣の国なのに、こんなに違うんだとびっくり。もちろんよく似ているところもありました。あとは、彼女のと私に共通点が多くあり、年齢的にも今後の行き方について考えているという話を聞き、共感をしました。この歳になると結論というよりは、同じように考えている人もいると知ることで安心し、また、前を向いていけるような気がします。


 最初に連絡をもらった時もとても嬉しかったのですが、まさかこんなに早く実際に会えるとは思っていなかったので、喜びでいっぱいです。スウェーデンにも日本人が多い職種はあるし、先生をしている人は多くいると思うのですが、特別支援教育に関わっている、特別支援学校で働いているという方には出会ったことがなかったので、感激でした。1年後に会う約束をし、その時に、こんなこと頑張ってやったよと話せるように、また頑張ろうと思いました。たくさんの元気とエネルギーを運んでくださって、本当にありがとうございました。


2 件のコメント:

  1. ゆうちゃん2016年7月15日 10:35

    Reikoさん!
    本当に素敵な時間をありがとうございました。話しても、話しても、まだまだ話があるという感じで次から次えと聞きたい事、伝えたい事たくさん出てきて驚きましたねぇ!こんなに日本語を休みなく話したのは何年ぶりでしょうか!経験と知識が豊富なれい子さん、頑張るれい子さん、本当に尊敬してます!
    本当に心温かく歓迎していただき、最後までお世話になりました。又会える日を楽しみにしてます。ときどき新たな発見や情報を送りますね。素敵な旦那様と、とてもフレンドりーで可愛い愛犬ヨッシーによろしくお伝えください。ヨッシーに舐められる感覚が忘れられません。(笑)
    デンマークにも是非遊びに来てくださいね!

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    1. ゆうちゃん、こんばんは!
      コメントをありがとう。本当にそう、帰る間際までビデオ見せたりして、聞けば聞くほど、聞きたいことがたくさん出てきてしまって。私も、情報など時々送りますね!ヨッシー、ナメグセ、ひどくって、お恥ずかしい。いつかデンマークにも遊びに行きます!本当にありがとう。引き続き、良い夏を!

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コメントをありがとうございます。