2012年3月18日日曜日

教員免許制度の凍結

先週のいつだったかに、
教員免許制度の無期限凍結

が発表されました。スウェーデンでは、このブログで何回か紹介したとおり、教員免許制度が導入され、これに関する改革が行われていました。現場の声は、

ああ、やっぱりね。

というものでした。いつ出てもおかしくない話だったので、驚きも少なく、批判もそこそこという感じです。これが出る数日前に、
特別支援学校の教員に対する教員免許制度を2018年まで延ばす
という話がでたので、こっちも
ああ、やっぱりね。
という反応。これは、私も同感で、組合の調査や他の話をまとめても、特別支援学校の教員免許制度が施行されてしまうと、現在の教員のうち実に80%が職を退くことになり、そうなると、スウェーデンの特別支援学校は回らなくなります。特別支援学校で働く教員の資格も実に不明瞭で、今回の改革で決まったけど、それも、今までの方針とは異なるために、またまた、教員不足や不透明化を深めただけでした。
また、うちの学校もだけど、ここ10年のうちに退職する教員が多いこと。高齢化が進んでいるんです。なので、資格を取り直すというのもねえ。

 もともと計上された予算が少なかった上に、教員免許の申請開始から、発行、制度の開始までの時間設定がいかにも短い。申請された教員免許に対して、現在出されたのは、2000件のみ。文部科学省にあたるSkolverketも自分の省庁で処理できないために、アウトソーイングで他の会社に依頼したために、批判が殺到。まったく関係ない教科の教員免許が出たという話もあり、いつこうなってもおかしくない状況でした。

 私の場合、ここ数年のスウェーデンの教員制度の不透明さから、大学にいくのをためらっており、現在、準備中ですが、来年の秋には大学に戻ろうと計画しています。一応、特別支援学校で働くための資格も指針がでており、現職教員は、大学のコースも優遇制度が研修第2計画で出ているので、待ったかいがあったかなと思っています。あとは、申請してある、教員免許がでることを待つばかりだけど、こっちは、凍結保存だから、どうなることか。。。 とりあえず、いろいろあって、英語力をもう1回上げなければと、英語のコースに通い始めました。地道に努力していくのみです。

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